無我夢中の1ヶ月。コロナウイルスがNAGOMI VISITに与えた影響(3)
こんにちは。楠めぐみです。「世界中の旅人と食卓を囲むホームビジット」を運営するNPO法人NAGOMI VISITの代表をしています。
毎日、身の回りでも世界の国々でもコロナウイルスの影響が大きくなっています。数日前に読んだこのTwitterでの話題が、本気で実現してほしいと切に願う毎日です。
さて、NAGOMI VISITで起きたこの1ヶ月間の出来ごとの記録、続きです。
続々と届くホストからの寄付と応援メッセージ
3月8日(日)の朝8:00。
NAGOMI VISITのホスト1,200世帯全員に、活動停止の報告と寄付のお願いメールを送信しました。
そしてその直後から、続々と寄付の申し込みと応援メッセージが届き始めました。
世界中の国々の方と出会え親しくなれる素晴らしい機会を提供して頂けるホームビジット。今後も参加したいですし、心ばかりですが支援する事で、この苦しい時期を乗り越え、存続につながる事を切に願っています。(京都府Kさん)
活動に賛同して、参加させていただいてます。一昨年と去年Nagomi vistを通して出会った外国人の方々といまだに、手紙などでやりとりしています。子どもに貴重な経験ができたのもNagomi visitさんのおかげです。ありがとうございます。これからもホストとして参加希望ですので、僅かながら寄付させていただきます。(愛知県Sさん)
まだホストとして受け入れをした事は無いのですが、とても素晴らしい取り組みだと思っています。いつかホストとして受け入れしたいと思っています。ささやかですが、お役立て頂けると嬉しいです。(大阪府Iさん)
NAGOMI VISITはライフワークとしてずっと続けたいと思っています。今の世界にとって必要な取組です!!コロナで潰されるわけにはいきません!!
いつもいただいている素敵な出会いへの感謝の気持ちを込めて、僅かですが寄付させていただきます。事務局の皆様、どうか引続き頑張ってください!!(神奈川県Sさん)
最近は、家庭の事情でゲストの受け入れをしていませんでしたが、今まで5組のゲストを受け入れ、大変楽しく豊かな交流をさせて頂き感謝しております。今回の件は、とても残念ですが、この困難を乗り越えた後は、きっと皆が笑顔でNagomi Visitを再開できる日が来ると信じています。(東京都Mさん)
※この記事を書いている3月26日現在、95名のホストの皆さんから合計で681,000円のご支援をいただいています。
私自身、自分たちが運営している「世界中の旅人と食卓を囲むホームビジット」という活動は、未来の日本を良くするために確実に必要なものだと心から信じています。
でも一方で、人々の日常生活になくてはならない活動かと言われれば、決してそんなことはありません。
だからこそ。
今回の寄付のお願いにこんなにも多くの方がすぐに寄付というアクションを起こしてくださり、心から応援してくださることに、正直なところとても驚いています。感謝の気持ちでいっぱいです。そして、「なんとかNAGOMI VISITが存続しますように!」と熱を持って願ってくださるホストの方がこんなにたくさんいるという事実を目の当たりにし、事態が収束したら必ず再開しなければ!と改めて強く感じています。
また同時に、「NAGOMI VISITが前進するために前向きな空気を作るにはどうすればいいか?」と考えに考えた結果の寄付という手段も、温かい応援メッセージをいただけてはじめて「これで良かったんだ」と思えるようになりました。
チャリティートークムービーの実現に向けて
週末に、鈴木さんと室さんでチャリティートークムービーの内容を打ち合わせてくださっていました。週明け早々にはテーマとともに「今週木曜日に録画します。」とお知らせいただき。
「zoomで2人が話す動画を、テーマごとにあとから編集するのでとにかく一発撮りしてみてください。テーマはお任せします」という無茶振りにも関わらず、どんどん形にしてくださるお二人にはもう本当に頭が下がるばかりです。
私のほうでは、撮影の木曜日までに「どんな動画にするのか?」「どんなスキームで広めるのか?」をさらに企画としてつめていきました。
金曜日にお二人の動画が届き、鈴木さんと室さんのトークを聴かせてもらいました。ちょうど1週間前に思い描いていた「ホスト同士がNAGOMI VISITについて前向きに語り合っている動画」まさにそのもの。
これまでも、私やチームメンバーがホストを取材するということは過去に経験があったのですが、今回の動画では全く別の価値が生まれていました。
ホストだけの空間でNAGOMI VISITの醍醐味を語っていることで、「みんなのNAGOMI」という空気になっている、ということ。
ホスト自身がホームビジットを通じた自分のストーリーを語ってくださることで、これを聴いた別の方にも大きな刺激と気付きが生まれるんじゃないか、そう感じています。
鈴木さんも室さんも、日中の本業であるお仕事を終えて、子育てと家事を済ませ、(室さんは2人、鈴木さんは5人のお子さんのお母さんです)、夜の22時過ぎから録画に臨んでくださいました。翌日もまた朝から仕事があるという、貴重な時間を割いてのトークです。このプロジェクトに快く賛同してくださったこと、本当に感謝です。
この記事を書いている3月26日現在で、動画は編集が終わっています。
たくさんの方にご覧いただけるようにスキームを整え次第、このチャリティートークムービープロジェクトをご紹介していきたいと思っています。
いつまでの維持が必要?いくら寄付を集めればいいのか?と悩む
さて、ホストの皆さんからの応援メッセージと寄付金はありがたいことに毎日届き、お知らせから10日経った3月18日の時点で73名から50万円以上が集まっていました。
ここで私が考えるべきは、現状のファンドレイジング目標額を明確に示すことで、寄付の目的は「NAGOMI VISITの固定費を賄う」ということだったのですが、目標額を決める上で大きな問題が立ちはだかっています。(今も問題は解決していないので、現在進行系の問題です)それは、
いつになったら再開できるのか?
つまり、いつまでの固定費が集まれば、「再開まで存続できます!」と言えるのか。
ということでした。
活動停止を決めた日から3月16日頃まで毎日考え続けました。5日前にはWHOがこの事態をパンデミックと宣言し、たった1〜2週間前までは、中国や日本でのコロナウイルス流行が対岸の火事だったはずのヨーロッパやアメリカで、国民の外出禁止や国境封鎖が相次いでいる時期でした。(NAGOMI VISITのゲストの多くはアメリカやヨーロッパの国々在住の方です)
つまり、事態は毎日毎日どんどん悪化していて、いつ好転するのかなんて世界中の誰も予測できないということ。
オリンピックの開催が予定されている7月以降は大丈夫?
秋には大丈夫になる?冬?来年の3月?それとも数年後・・・?
NAGOMI VISITの活動停止をする間も、サーバーやドメイン、画像保管、その他様々な固定費が確保できなければ、いざ状況が好転したときに活動を再開することができません。
その固定費をいつまで確保しておけばいいのか。いくら調べても考えても、答えが出せませんでした。
そしてもうこれは、「決め」の問題なのだと悟り。
2021年3月、つまり向こう1年間と決めました。
続きます。
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