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不登校がダメな理由を考えてみた。「学校はコスパがいい。」

今度、「これからの学校に求められること。不登校はダメなこと?」というテーマでイベントをするのですが、それまでの整理もかねてダメな理由を考えてみました。

僕が学校が持っている役割は大きく分けて2つだと思っています。

1.学問を勉強する場所。

国語、算数といった5教科をはじめ、家庭や保険体育、これからはプログラミングも必修になりますね。

僕は小学校、中学校をほぼ行っていません。

で、いま困っているかというと正直そこまで困っていません。

漢字を書くのが苦手とか、英語も苦手なんですが、支障が出ているのはそれくらいでしょうか。

マンガ、ゲーム、テレビのニュースで社会で必要な情報は学べたので、なにが困ったかを探す方が大変というのが正直なところです。

英語はもうちょっとやっておけばよかったかなぁ。。中学校の基礎の積み上げがないので、いまかなり大変です。

昔と違って検索すれば大概のことは出てくるので、スマフォの使い方さえわかれば大半の知識はいらないと思ってます。というか、そもそも学校で学んだことを使う機会が少なすぎる。

サインコサインタンジェントとか、理科の実験とか、人生の中で必要だったことありますか?

よく数学は論理的思考を育てるためにやるものだ。という話が上がるんですが、僕はそれゲームで代用できると思うんですよね。。

カードゲームのデッキ構築理論とか、シュミレーションゲームとかがめちゃくちゃ好きで、多分数学的要素はそこで補えていたのかなと。(実際、高校入ってから受けた数学はかなり得意でしたし。)

いろいろ考えましたが、勉強は国語と英語をホームスクールで学習すれば、あとはほぼいらないと思います。これで勉強の方は理由にはならない。

2.同世代のコミュニティ作りと人間関係を学ぶ。

学校のもう一つの役割はこれだと思っていて、学校生活の中で、いろんな人間関係を学ぶと思います。友達付き合い、空気を読む、先輩、後輩や恋愛など、同世代のコミュニティの中で学ぶことは多いです。

ではこれは学校でなければできないことなのか?

僕は学校以外でもできると思っています。

僕は学校に行かずに適応指導教室に行ってました。不登校の子供達が集まる場所です。そこではいろんな世代の子供がいて、よく一緒に遊んでました。

あと、ゲームがめちゃくちゃ好きで、ゲームをする仲間もいました。これはゲーム専門店の大会でつながった友達です。

いまでも連絡を取り合うことがありますが、学校の友達はまったくないですね。僕のコミュニティは完全に学校外にあります。

その友達が定時制の夜間高校に行きだした。とかがきっかけで、僕も高校には行ったんですよね。

これがとても大切だと思っていて、学校に行かないことで同世代とのコミュニティが切れると、なかなか社会に戻ることが難しいです。

いま不登校の子供に会う機会がたくさんありますが、別のところにコミュニティを持っている子供はまったく心配ないですね。家でずっと一人でいる子供はちょっとコミュニケーションが苦手そう。これはちょっと問題です。

学校以外にコミュニティを作ることができれば、コミュニティを作るという学校の役割はいらなくなるでしょう。自分ではなかなか難しいので、これは親のサポート、周りの理解がとても重要ですね。

うん。やっぱり行かなければダメな理由が見つからない。。

義務教育だから。みたいな本質的ではない理由しか出てこない。学校に行かなければならない理由があればぜひTwitterで教えてください。

僕はもう「コスパがいい」という答えしか出てこないです。

親の負担も増えますし、場合によってはホームスクールの家庭教師とか、違うコミュニティのところに連れて行く交通費とか。

行けるなら行った方がいいと思います。でも、合わない子もいるんです。

学校が合わない子供に対して、学校に行かせることが本当に正しいのでしょうか?

実は僕も今日知ったのですが、2016年に文科省が小・中・高すべての学校に対して。「不登校を問題行動と判断してはならない」という通知を出したそうです。

9月1日の夏休み明けが、子供の自殺が1番多い日です。

年間30日以上の欠席が不登校の定義です。統計では12万人いるとなっていますが、潜在的に学校に行きたくない。学校に居場所がなくて辛い子供はもっとたくさんいると思っています。

合わないところに無理やり合わせる必要があるのでしょうか。

これは社会人になっても続いている問題です。ブラック企業の問題でよく言われるのは

「じゃあ辞めたらいいじゃん。」

僕も同じ意見です。でも、最近ちょっと思うのは子供の頃の学校教育から、嫌なことでもやり続けることが正しい。という価値観を植えつけられているのではないか。

僕は「辛かったら逃げてもいいんだよ。」という選択肢を伝えたい。

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2017年10月6日(金)19:30~ @スタンダードブックストア心斎橋
「これからの学校に求められること。不登校はダメなこと?」

小幡 和輝×今井 紀明(認定NPO法人D×P理事長)
司会:中川 和彦(スタンダードブックストア代表http://www.standardbookstore.com/archives/66260427.html

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小幡和輝 プロフィール
1994年生まれ。約10年間の不登校を経験後、定時制高校に入学。さまざまな経験、人と出会い人生が大きく変わる。
その後、高校3年のときに起業。和歌山を拠点に、商品開発、イベントやプロモーションなどを企画。
世界的な経営者団体「EO」が主催するビジネスコンテスト「GSEA」で、日本代表としてワシントンD.Cで開催された世界大会で登壇。GlobalShapers「世界経済フォーラム(ダボス会議)が認定する世界の若手リーダー」に選出。


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