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站椿功(たんとうこう)

コロナ禍の中、クラスの参加者が非常に少ない日があります。メンバーは決まって積極的な人達です。本日は車座に座り、やりたいものの希望を聞いてみると、「站椿功」という声があがりました。

以前も站椿功について少し記事を書いていますが、https://note.com/nagodos/n/n22bce20e52b0 本当に難しいものなのです。

站椿功は「頑張って耐える」ものではありません。もし、そのような感覚があるのであれば、姿勢が悪いか、肉体の使い方が現代的(筋トレ)なのです。以下にポイントを書きます。

・立つことが出来ている ・由松至繋が出来ている ・呼吸を楽しめている

(立つことが出来ている)脚幅は好みです。下半身の形は馬歩。上半身は立っている時と同じ。たまに西洋のスクワットの形をして頑張っている人を見ますが大間違いです。立つことが出来れば抗重力筋は自然に鍛えられる。

(由松至繋が出来ている)こりはりの少ない肉体を取り戻して緩める。肉体を緩めることが出来たら、繋げて竹のようなしなやかさが必要。出来れば、体液の循環が良くなり健康体に近づく。

(呼吸を楽しめる)集中ではなく夢中になれること。出来れば、肚が座り、物事に動じなくなる。心が晴れる。気血が巡る。

「立つこと」に3年。「由松至繋」に10年。「呼吸」に10年。それぞれかかると私は思っています。

站椿功にしろ坐禅にしろ、なかなか成果、効用の実感が無いのが欠点といえば欠点ですが、人と対峙して練習する「組手」を併用されると、効用を実感する機会が増えますので「組手」を推奨します。例えば、推手や空手の組手です。気功にもたくさんの「組手」があります。

組手は要するに人間関係の縮図です。組手の中で相手はもとより、己の虚勢や気負いや身構えが見えてきます。站椿功で養った自然体と平常心を組手の中に持ち込むことが出来ればそれで良いのです。

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