Z世代の生存戦略
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Z世代の生存戦略

草薙裕 / Yu Kusanagi

このエントリはiCARE Advent Calendar 2021 2日目です。

最近色々な媒体でZ世代の特集を見ることが増えてきました。
僕自身も1998年生まれ22歳と生粋のZ世代なので、日々大きな関心を向けています。このような特集を見ると大半は共感することが多いものの、うまく表現できない違和感をどこか感じる部分もあります。今日はその違和感の正体を言語化してみたいなと思います。

そもそもZ世代とは何か?

Z世代とは1990年代中盤以降に生まれた世代を指します。アメリカで1960年代中盤~1980年頃生まれが「X世代」と名付けられたことに始まり、その後の1980年頃~1990年代中盤生まれが「Y世代(ミレニアル世代)」と呼ばれ、それに続く世代という意味でZ世代、ジェネレーションZと呼ばれます。現在、アメリカではZ世代が人口の約3割を占めるとされ、2020年代半ばまでに多くのZ世代が労働市場に出るため、社会や経済に対して与える影響が大きいことから、注目されています。(参照:SMBC日興証券 ホームページ)

一般的に現在10~25歳までの世代を総称してZ世代と指すようです。ただZ世代はこの年齢以上にその指向に注目されることが多い印象があります。

特に「デジタルネイティブ」「複数のアイデンティティを持つ」「ソーシャルグッド」などはZ世代が持つ特徴的な指向として挙げられるのではないでしょうか?

僕自身これらの指向に関しては特に反論する部分もなく、むしろ共感する部分の方が多いです。

では僕が感じた違和感の正体とはなんでしょうか?
それは恐らく、Z世代が語られるときにこれらの指向がほとんどの場合ポジティブな側面として語られることが多く、Z世代自身がこれらの指向を自然と獲得したかのように語られる特集が多いためだと思います。

むしろ自我がきちんと形成される幼い頃から、情報革命が生み出したこれまでにない苦しみと闘う過程で獲得し、情報革命によって変化した社会によって必然的に生み出された世代なのではないかと思っています。

Z世代もSNSの取扱説明書を知らない

Z世代を語る上で切っても切り離せない存在としてSNSが挙げられます。恐らく前述の指向として例に挙げた「デジタルネイティブ」も、説明書無しで当たり前のようにデジタル機器やSNSなどのサービスを使うところからも特徴づけられているのではないでしょうか?

ただZ世代に限らず全ての世代の多くの人は、SNSの利用方法を直感的なUIに支配されながら習得しながらも、SNSに対する正しい向き合い方には未だ明確な解を持てずにいるように思えます。

特に匿名性を利用した誹謗中傷などの新たな犯罪に対して未だクリティカルな解決策が見当たらないまま、SNSは発展し続けている気がしています。

Z世代はSNSの利便さを享受しながらも、はやければ小学生・遅くても高校生の時には既にこうしたSNSの怖さに向き合い続けることになっています。

「それならSNSは使わなければいい」というのは一見正しい意見と思いきや、恐らくZ世代にとっては逆に大きなリスクになり得る可能性があります。なぜならSNSを使わなければ、コミュニティから仲間外れにされる可能性があるためです。

YouTubeのトレンド、Instagramのストーリー、TikTokの投稿など、SNSを普段から活用しなければ知ることの出来ない情報の交換がZ世代には早くから求められているのです。

Z世代が「デジタルネイティブ」という指向を獲得したのは、そうでなければ日々の学校生活すら生き残れないというある種の生存本能によるものなのではないかと考えます。

社会がZ世代に求めるもの

多くのZ世代が社会に出る前に、社会はこれまでの当たり前からの脱却を次々に進めていきます。

「終身雇用」が当たり前だった時代から転職が当たり前の時代になり、「年功序列」が当たり前だった時代から年齢問わず能力があれば若くても社内で重要なポジションに起用されることが当たり前の時代に変わりつつあります。

これらの社会の価値観の変化は非常にポジティブであるものの、それに伴い社会に出るために必要な準備の内容も変化していきます。

終身雇用の時代においては「入社すること」の優先度が高かった可能性がある中で、最近では長い人生においてこの会社に入社することに「どのような意味があるのか?」を考えることが非常に重要視されている気がしています。(もちろん全員が全員ではないです)

そのため社会に出る前の準備として、「自らの理想の人生を定義し」「理想に対する人生の歩み方を考える」ことが必要になってきます。これは僕自身が新卒採用での面接においても多くの採用面接官の方に問われた質問です。

多くの企業においても、PurposeやVision/Mission、Valueといった抽象的な目標や姿勢を掲げることが当たり前になってきており、これらとの結びつきを考えることもZ世代ならではの準備内容とも言えると思います。

このような側面からも、Z世代は「抽象的な目標を好む」「視座が高い」と捉えられることもあり、時に「現実を知らない」「プロセスの複雑さを考えていない」と揶揄されることもあります。

ただこれらは、そうしなければ生き残れなくなった社会の中で社会から僕らに求められているとも考えられます。例え「学生の頃から色々活動していて意識高いね」と言われたとしても、「そうしないと生き残れない社会を創ったのは僕らだっけ。」という葛藤を抱えながら。

誰も知らない解を創る

Z世代を少しネガティブな側面で捉えてしましましたが、ポジティブな面も数え切れないほどあることは事実です。またZ世代だけではなく、それぞれの世代も僕たちとは違う苦しみに直面し乗り越えてきたことも知っています。

今回のnoteで書きたかったことは、若者は社会における新たな価値観形成の過渡期に迷子になりやすいということです。

これは昨今大きな問題になっている「若者の自殺」に対して紐づけられる部分もあるのではないかと考えています。

情報へのアクセスの容易さは、日常生活の中で知ることの出来なかった情報を知ることが出来るようになり、人生で出会うはずのなかった人の感情に触れることが出来るようになりました。

それらの情報や感情がポジティブにもネガティブにも作用すること、自分にとって必要か不必要を判断することを僕たちは強く意識しながら生きていくことが必要だと思います。

Z世代は社会に出始めてほんの数年しか経過していません。まだ社会に出るまで数年、数十年かかる人もいます。

数年では「Z世代とは何者か?」に対して解を出すことはあまりにも短すぎます。ここから先、Z世代なりの解で社会に働きかけることによって新たな社会の価値観が形成されることを楽しみにしています。

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明日はコーポレート部の佐川さんが投稿します!

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草薙裕 / Yu Kusanagi
愛知県出身 | 同志社メディア学科21卒 株式会社iCARE Biz Dev.