変わる教育産業「個」へのサービス拡充!予備校講師が教える、3つの方法で塾の選ぶ!
この記事は3384文字です。流し読みで10分程度頂きます。太字だけ読めば5分以下で読めます。
今日の教育産業に変化が起きてきていますね。その変化とは「個」に対するサービスの拡充です。今までは子供の数も多く、教育の効率化で「集団」や「多」に対する指導が一般的でしたけど、もはや少子化問題の歯止めがきかず2019年の出生数は86万人になっています。ちなみに、出生数が100万人を下回ったのは2016年ですので、なんとたった3年で15万人近くも出生数が減った、という驚愕の事実がわかりました!!
上記は僕が運営している教育関係のブログ記事になります。興味がある方はぜひお読みください。
僕も教育産業(予備校講師)に携わって15年以上経ちますが、もう多数を相手に指導していても正直儲かるような時代ではないということが、肌感覚でわかっている感じです。生徒数が減っていることで、我々塾業界も大打撃を受けているところであります!
だから、教育産業も転換期に入ってきているのだ!と強く思います。むしろ、転換しないとその教育企業は潰れること間違いないですね。
どんな変化が起きているかは、最初にも述べた通り「個」に対するサービスが拡充していること。
それは、インターネットを駆使した映像授業、または個別指導、少人数制指導が増えてきています。全国展開している塾も徐々にその波に乗ってきており、集団授業を扱わなくなった塾が増えています。
中でも興味深いのは学習指導をしない学習計画指導塾も流行っているんです。その子の志望校によって参考書を勧め、それをどんなペースでやっていくかを提案し、チェックをしていく。勉強の仕方を徹底的に教えていく塾ってことですね。
と、ここまではその変化について書いてきましたが、本題はここから。
ではその変化によってできた「個」への拡充のシステムで、果たして成績を伸ばすようなサービスになっているか、ということ。
これが本当に僕が声を大にして言いたい、そして訴えたいことです。読者の皆様には、ぜひ実態を知ってほしいし、一番は親御様に知らせたい内容になっています。
何が問題なのかというと、結論は「個への対応によってサービス単価が上がるが、それに見合った成果は今までとそれほど変わらない!」ということ。「かもしれない」を付け加えようと思いましたが、やめます。断言しちゃいます。
確かに、集団で教えるよりも個々へ指導できた方が一人一人に親身に見てもらえる印象はあると思います。そして、様子を細かく教えてもらえるので親としてはありがたいと感謝の気持ちを抱きやすいと思います。いいことです!
でもですよ。成績が上がってなんぼの世界の教育業界ですよね。子供を預けて安心しているだけなら、そんなに高い授業料を払わなくてもいいですよね。
面倒見がいい、というのは単なる謳い文句にすぎません。大の大人が一人その子についていて、面倒見が悪いなんて言うわけありませんからね。だから、成果に見合った授業料になっているかということ。
(上記の記事は学力が高い子の特徴です)
なぜ僕がこのように思うかというと、個別指導の先生は実は「プロ」ではないからです。学生のアルバイトか、小遣い稼ぎにやっている主婦か、仕事終わりのサラリーマンではないでしょうか。
では管理している塾長はどうか。その塾長ですら実際に指導経験は少なく受付業務や準備雑用、生徒管理に徹していることが多いです。ブラック企業なら駒として使われているだけの人の可能性が高いです。
また、売り上げ主義に走っている塾は、とにかく講座を取らせて高い授業料を支払わせる営業ばかりをさせているので、塾長は指導より営業と考えている人も多いはず。
さらに教育業界って離職率が高いんですよ。なので、純粋に生徒の成績を伸ばそうとあれこれ考えて指導している経験者は少ないんですよね。だから日本の教育は、先進国の中でも遅れているんですよ。
教育は未来に向けた宝物を残す立派な産業のはずなのに、最近の教育産業はちょっと言葉悪いですけど腐った企業が多いですね。
僕が務めている予備校も実は腐りかけてきた企業の一つです。同じ会社には優れた指導力を持つ教師も数名いますが全体の中の数パーセントです。ですので、満足のいくような教師にちゃんと指導してもらえる可能性は低いことになりますね。
じゃ、どのように判断して塾に入れればよいのか?
今回は特別に教えちゃいます。人とシステム、それぞれ3つだけ見てくれればホワイトかブラックかがわかります。現在塾に通われているお子様を持つ保護者の方もちょっと考えて見て下さい。
その条件を挙げると・・・
・塾長編
①塾長から教育に対する熱意が伝わってくる
②塾長の指導歴と過去の実例が具体的に言える
③塾長が家庭を持っている
・その他編
①定期的な面談・保護者会がある(時期が明確)
②地元の地域や地元の学校のことを把握している(部活、担任、行事など)
③トイレがきれい
これらの条件を満たしていれば大きくはずすことは絶対にありません。一つ一つ根拠を書いていきます。
塾長編①
「なぜあなたは先生になろうと思ったんですか?」という質問を塾長にすれば一発です。
子供が好きだから、とか在り来たりな回答であれば疑った方がいいです。教育によってどう社会貢献をしたいのかと明確でなければ教育者とは呼べません。ただの社員です。
塾長編②
塾長にこれまでの指導歴と過去の実例を聞いてみて下さい。つまり「どのくらい先生をやられているのですか?そこで会った生徒でうちの子と同じ例はありますか?」という具合に。
ここでも歴を誤魔化される可能性があるので、具体例も一緒に聞けると信憑性が増します。具体的に答えられなければ教育について深く考えていない証拠です。本気で教えていると、一つ一つの出会いにドラマが生まれるはずですから。ちなみに僕は全生徒の入塾時期と経緯を覚えていましたし、志望校や保護者の要望も記憶していました。当たり前ですよ。ちょっと自慢になりますが、僕が校舎を任されていたとき小中学生で320名ですよ。普通ではありえない数値を任されていました。ブラック過ぎます。
塾長編③
家族があって子供もいる。これで、親の気持ちと子供の気持ちがある程度わかる先生になります。ただ、こればかりは質問できないですよね。失礼にあたる可能性もあるので。で、あれば結婚指輪をしているか見るのも手かと思います。
その他編①
定期的な面談や保護者会は、一つの塾としてのアピールになるはず。ただし実施するとなると、かなりの労力と時間がそこで削がれることになる。やらない方が正直塾側としては楽なんです。それを明確に「〇月と〇月です」と言えなければ、人手不足や余裕の無さが浮き彫りになります。年3回が理想。年2回であれば許容範囲。
その他編②
地元の行事、学校の様子などは生徒や保護者のコミュニケーションの中で必ず知っていなければならない重要事項。僕は担任の先生の名前まで調査していました。指導科目や教師歴も調べていました。また、文化祭や体育祭も見に行ったりしていました。そのぐらいの行動を取っていなければ地域に密着した塾、とは言えませんからね。
その他編③
トイレが綺麗かどうかは非常に重要な項目です。理由は簡単。塾の経営的な余裕さがこれでわかります。どうしてトイレで経営までわかるのか。トイレ掃除を毎日やれるくらい人員の余裕がある、掃除担当を雇えている、古い物件でもリフォームして綺麗にできるくらいの余裕がある、などなど。裏付けはかなりあります。経営が厳しい塾というのは、立派な教育者がいてもその力を発揮しにくい環境になっている可能性がある、ということです。
これは本当に子供の学力を伸ばしたいと切に願っている保護者の方へのメッセージです。塾長とその他だけを挙げましたが、これを満たしていれば失敗することはないはず。必ず校舎へ出向き塾長と話をすることをオススメします。また、その校舎の様子も探りつつ質問を色々として見て下さい。
今後も日本の教育をもっと豊かにするために、なるべく無償で提供したいと思います。一部有料で提供することもありますが、ノウハウが詰まっているものなので、期待は絶対に裏切りません。
もしご質問があれば、本当にお気軽にコメントを頂けるとお答えできると思います。学力向上、勉強法、子育てなど何でも構いません。
実際にネットで調べても微妙に違った回答しかない場合もありますので、ご相談の場合はできるだけ具体的にコメントを頂けると幸いです。
幼児教育に関して、日本の幼児教育を知りたい方は上記のブログが非常に参考になります!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?