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就任から12週。コロナ対策、大雨対応などの1週間

みなさまこんばんは。日置市長の永山です。

就任から12週間が経過しました。

大雨、コロナ対策など、今週も緊急事態続きの1週間でした。

1.新型インフルエンザ等対策特別措置法第31条の4第1項に基づく「まん延防止等重点措置」の鹿児島県への適用が決定しました。

8月17日に新型インフルエンザ等対策特別措置法第31条の4第1項に基づく「まん延防止等重点措置」の鹿児島県への適用が決定しました。

この決定を踏まえて、8月20日から9月12日まで県内全域に対して鹿児島県から新たな感染予防に対する要請がありました。

・日中も含め、不要不急の外出を可能な限り避けること
・飲食店における営業時間を20時まで、酒類の提供は19時までとすること
・企業等においては、在宅出勤・時差出勤・テレワークなどを可能な限り推奨すること
などが改めて要請されています。詳細は県のHPをご覧ください。

日置市においても飲食店に対する時短要請協力金の扱いや周知、公共施設の利用に関する調整など、日々対応しているところです。

この一週間、公共施設の利用停止について多くの市民の皆様からメッセージを頂戴しました。特にこの夏が最終学年となる小学校6年生、中学校3年生の方々のスポーツの機会が失われることについてのお声に、私としても胸が痛い思いです。

日置市には感染症対応病床がありません。
新型コロナウイルスに感染し、入院が必要な方は鹿児島市内の医療機関に入院することとなります。また、宿泊療養が必要な方につきましても、鹿児島市内の施設を利用することとなります。日置市は、入院についても、宿泊療養についても、鹿児島市に依存している状況にあるということです。

直近で鹿児島市の医療体制が危機的な状況にある中、日置市民の皆様の安全と健康を第一に考えた結果、鹿児島県全域、および鹿児島市よりも厳しい基準で公共施設の利用停止を判断しました。

今後の運用については、市の対策本部会議にて随時中間検討会を開催してまいります。

市民の皆様にはご負担をおかけしますが、まず何よりもご自身と、大切な方の命を守るために、引き続きのご協力をよろしくお願いします。

2.大雨対応

先週の台風に引き続き、今週は大雨による被害が市内でも複数発生しました。日置市においても8月17日早朝に災害警戒本部を設置し、避難所の開設、土砂災害等への対応などにあたりました。

先週8月11日から19日までの総雨量が東市来で626ミリ(鹿児島地方気象台の発表)と発表されました。8月の平均降水量(214ミリ)の3倍近い雨がわずか1週間で降ったことになります。

市内でも妙円寺小学校近くで土砂が崩れるなど、多くの箇所で被害が発生しました。

まずは災害対応にあたっていただいた職員、および消防団、建築土木関係業種の皆様のご対応に感謝申し上げるとともに、避難等にご協力いただいた市民の皆様にもお礼申し上げます。

8月20日(金)18時現在では、天候は比較的落ち着いていますが、市内の土地はこれまでの雨で地盤が緩んでいます。引き続きの警戒をお願いいたします。

3.就任3か月、現在意識していること

市長就任から12週。約3か月が経過しました。新型コロナウイルスの感染が広がる中で就任し、そこから補正予算での各案件対応、初議会、大雨や台風への対応、職員の皆さんへの面談、職員研究会の実施など、様々な取り組みを通して、自身の市長業務への対応の在り方が少しずつ定まってきました。

その中で、特に今、意識していることを書いておきます。

1)職員の皆さんの知識や経験、アイデアを可能な限り活かしていただく。

大雨やコロナ対応などの緊急事態への対応にあたっては、行政機関としてやるべきこと、できることをまず確認し、どの水準でどこまで対応すべきかについて検討する必要があります。その際、やはり前提になるのは既存の各種計画であり、頼りになるのは現場の皆さんの経験です。

行政経験のない立場から市長になった私にとって、副市長の行政経験、教育長の深い観察眼、各部長の現場経験をはじめ、市職員の皆さんのすべての知恵と経験をいかに活かせる環境をつくるか、が大きな仕事だという認識が強くなりました。

トップにできることは、現場の職員の皆さんが課題に向き合う際の選択肢を増やしたり、視野を広げたり、必要な資源を調達したりする場面が中心になります。

今後も「皆さんと一緒に走る」意識をもち、本当に大切な意思決定・判断の場面で良い仕事ができるよう、市長職に取り組んでいこうと思います。

2)小さな改善を積み上げながら、大きな変革の道筋を描く

ホームページでの新型コロナウイルス対策ダッシュボードの設定、部長会など幹部会議でのオンライン対応の促進、全庁横断で取り組む政策研究会の設置、全職員対象の面談実施など、この3か月で小さな仕掛けに複数取り組んできました。

その中で、少しずつですが職員の皆さんから「こういうことを始めたい」「こういうことを考えている」といった挑戦のお話をいただけるようになりました。

新規職員の採用試験をPRする動画作成の取り組みや、江口浜海水浴場でのリストバンドの活用などはこちらのnoteでも報告しましたが、他にもいろんな挑戦が始まりつつあります。

一つ一つは小さな取り組みですが、それらが全体として日置市をより良い場所に繋いでいく。そんなイメージをしっかり持って、小さな一歩を積み上げていきたいと思っております。

3)重要課題に対してはエビデンス(根拠となる指標)をそろえて対応

大雨や災害対応、コロナ対策のような緊急性を要するもの、職員の皆さんからの日々の改善提案への対応などは、対話を通して一つずつ解決していくべきと考えていますが、子育て環境や地域福祉などの大きなテーマについては、しっかりと現状を整理し、未来を数値も添えて描いていく必要があります。

日置市が抱える大きなテーマについては、現在のところ、各種関連指標や現在の状況をヒアリングするなど、まだまだ材料をそろえている段階です。

4年間という任期の中でしっかりと道筋を描き、確実な変化を生むために、焦る気持ちを抑えて一歩ずつ取り組んでまいります。


以上、就任から12週での現状報告でした。

市民の皆様にお伝えするつもりで始めたレポートですが、職員の皆さんも結構な人数が読んでくださっているようで、うれしく思っています。そして何より、自分自身にとっても、一日一日、一週一週をしっかりと過ごしていくための座標のような役割を感じています。

市民の皆さんにとっても、本当に厳しい夏になっていることと存じます。私も、厳しい判断を迫られることの多い、試練の夏です。

それでも、前を向いて、一歩ずつ進んでまいります。

どうか、引き続きのご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。

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