長崎大学「行動分析学入門」授業実践録
一昨日は大学で教えている「行動分析学入門」の8日目。最後のコマでした。経験学習が実体験できる自らの「できたこと手帳」を科学的に分析しながら、さらに思考力・実践力高めるという授業です。
この授業を設計するにあたり、社会人基礎として5つの力を定義しました。
1)状況把握力
2)論理的思考力
3)目的思考力
4)感情知能力
5)行動実践力
この5つの力、どれをとっても正解のないVUCAの時代に必要な能力です。自分の経験からさらに思考して、新たな行動を見出していく活動で、これらの力を鍛えることが可能です。これを大学生が身につけることは、近い将来働く上でとても役立つものとなります。
毎回の授業では、自分の内省文をセルフチェックして科学的に改善点を見つけていきます。
授業を進めていくと、曖昧な文書が論理的な文書に変化してく様子がわかります。状況把握から論理的思考・目的機能、感情知能の各能力が明らかに定着していきます。
そして、最終的には行動実践力が大幅に成長している姿が確認できました。
最終回ではワールドカフェを使って、自分たちが学び取ったことを話し合いました。
学びの振り返りのアンケートでは以下のような意見がありました。抜粋して掲載します。
Q)「できたこと手帳」の活用を通じて、あなたに起きた変化、成長をまとめましょう
内省文を自己分析するプロセスを通じてメソッドが落とし込めて、深く定着させることができたと、手応えを感じます。
来年度も2Qは経験学習実践論、3Qはこの行動分析学入門を開講することになっています。さらに生徒たちの成長が見られると思うとワクワクします。
ちなみに、来月から4Qでは、「行動分析学実践」という講座が開講します。この経験学習メソッドを学校や企業で人に伝えて教えられる人を養成します。まさにファシリテーション技術を学べる講座となっています。成果はまたこのnoteでレポートしたいと思います。