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『咄嗟』の品格とは。

思いがけずその“人となり”が丸出しになるのが「咄嗟」での行動とか
発言だと感じる。
いつもは愛想よく、当たり障りなくしていても
ふとした綻びが生じるのが『咄嗟』。

ビジネスやお商売をする場での心得で、すごく注意されてきたこと。


例えば
体調不良のときにくるお問い合わせなどとか。
家事育児にバタバタしているときにくる
仕事先からの連絡とか。
内心「うわ、面倒」と一瞬感じたりするかもしれないが、
そんなときこそ極上の丁寧さで接することに集中する。
(これは「面倒」と感じた自分との戦い)
感謝が根底にあるならできる。
自分を律することができる。
ここができている方とできていない方との差は、随所で見ることができる。
見ることができるから、見られることも大いにある(笑)。

その人の『咄嗟』で
家の中でどう振舞っているのか、
仕事場から出たらどんな人に戻るのか、
慣れ親しんだ身内の前でどういう態度なのか…がとにかく透けてみえてしまう。
…と、怖い話みたいに書いたけど
逆もある。
咄嗟に出た行動や言葉がけが
すごく優しいものだったり、相手を大切に思うが故の厳しい気遣いだったり、労りの温かな言葉だったり…
そこができている人に出会えたときには
眩しい木漏れ日に包まれたような気持ちにすらなるし
間違いなくその人が歩んできた道のりごと尊敬するし必ずファンになる。

『咄嗟』は間違いなくその人の
品格を表す。
そして
日々の積み重ねが『咄嗟』に出る。
ふいに出た『咄嗟』は
ひっこめることはできない。

だから日々何を想いどう生きるかがすごく大切なんだと感じる。
大ファンを生むのも
大アンチを生むのも『咄嗟』。
品格と咄嗟は
日々が生む己の鏡だ。


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