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素直じゃないけど

人は優しいからこそ嘘つきになってしまう。

周りに気を使わせない為だったり誰かを傷つけたく無いから、時には、怒っていなくとも誰かのためにぶつかったり。

本当の心を真っ直ぐにぶちまける機会が大人になる程少なくなって、自分っていったいどれが本当かすらもわからなくなる瞬間を感じる事がある。でもそれはきっと一つ一つの自分の心とぶつかり悩んだからこそ色んな感情を持つことが出来たからなんじゃ無いだろうか。

複雑になりすぎた優しさが僕の素直を消していくけれど、きっとそれはきちんと悩み向き合えてる証拠だと思いたい。

僕はもう小さい頃の純粋透明な優しさや心は持ち合わせていないけれど、濁れば濁るほど心の隙間にまた透き通る場所があるはずなんだ。

作家、エッセイストの岸田奈美さんが「優しさを受け取るのも優しさ」と仰っていて、良い言葉だなぁと思った。きっと人と人は優しさで繋がってる。

心の中の全てを分かり合う事が出来ない歯痒さは想像で補うしか無いけど、たとえ素直に出てきた感情じゃ無くとも僕の信じる優しさをこれからも貫いて行きたい。


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