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ジェンダートーク@東久留米 でわたしが話したこと。


3月31日
東久留米駅西口で
かもしだ芳美市議の定例宣伝の中で行われた
ジェンダートークに参加させてもらい
少し、「セカンドレイプ」について
話をさせていただいた。

少しでも、駅を利用される方たちの心に
何か残ったらいいな、と思う。

原稿を以下に貼る。

駅をご利用のみなさん、こんにちは。
今日はこの東久留米の駅を通る方々にほんの1ミリでも考えてもらえたらうれしいな、と思うことがあって
こうしてマイクを握っています。

「セカンドレイプ」という言葉を聞いたことはありますか?

今日、わたしはその話をしたいと思います。

2014年3月、わたしは性被害にあいました。当時のことは9年たつ今も思い出すと身体が震え、叫びたくなるようなことで、いまでも苦しくて忘れたくて、できるなら記憶に蓋をしておきたいことです。でもそれができず、度重なるフラッシュバックなどにより、医師からは「PTSD」と診断されています。

被害そのものも、その後の人生において、とても深刻だと思うのですが
わたしの場合は被害を受けたあとのまわりの対応が本当に酷くて、それによって今も苦しめられています。

被害にあってすぐ、わたしは信頼していたまわりの大人たちに相談しました。もちろん、わたしに寄り添ってくれると信じて疑いませんでした。ところが、数日たってみると、被害は、「あなたが誘った」「あとから嫌だと言っているだけで同意はあった」「ハニートラップ」という、わたしが悪いかのように話が変わっていました。責められるべきは加害者なのに、わたしが責められ、病気だと決めつけられ、そしてそれらが拡散されて、当時の友人たちの多くが離れていきました。話し合いたくても、「関わろうとすれば法的措置を取る」と言われ、反論することすらできませんでした。

これは、典型的な「セカンドレイプ」つまり二次加害だと思います。助けてくれるはずの大人たちに、あることないこと言われ、それを広められ、わたしはとても傷つきました。病気だと言われたことで、今でも、“そうなんじゃないか”と不安になることがあります。そしてなにより、被害を被害だと受け止めるのが難しくなることが今でもあります。「わたしが誘ったんじゃないか」「きちんとNOが言えなかったわたしが悪いんじゃないか」と、被害を、被害ではないと思ってしまうこと、そのことがいまとても苦しいです。
そしてこのセカンドレイプの最大の被害は、二次加害を行った人たちに関わる出来事、名前、 場所などによって二次加害…SNSに書かれたことや言われたことなど、のフラッシュバックを起こし、希死念慮に襲われる、ということです。

性暴力はよく「魂の殺人」と表現されますが、セカンドレイプも「魂の殺人」だとわたしは思います。
わたしの場合は性被害そのものよりも、セカンドレイプのほうが重く、今も苦しめられています。

「あなたにも落ち度があったんじゃない?」「どうして逃げなかったの?」「NOって言わなきゃ伝わらないよ」などの言葉、友人などから性被害を打ち明けられた時に思わず言ってしまいそうな言葉です。でも、これらの言葉こそセカンドレイプ。その友人を長く苦しめることになるかもしれません。

だからどうかいまこの駅をご利用のみなさんには「セカンドレイプ」という言葉だけでも知って行ってほしいと思います。






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