3/15業務日報
天候:曇天
体感温度:17°
来客数:15名(ライダー5組、ご近所2組、お昼休憩大工さん2名)
山OLを始めて1年が経過した。業務日報なのでその日の出来事を報告すべきだが、山の冬を同じ会社の人間に知っておいてもらいたいので昨今の業務を報告する。
今季の雪はスゴかった。文字足らずかもしれないが、その凄まじさは言葉にはできない。
幼少期をヨーロッパで育ち、武者修行時代をニューヨーク、ロンドンとなかなか経度の高いところで過ごして来た為、それなりの心構えはできていた。
が、次元を超えていた。
山間かつ日本海側というだけでここまで違うものかと息を呑んだ。そびえ立つ雪の山、キメの細かいパウダースノーは風で舞い視界を遮る、牢屋と化した屋根から地面までの氷柱が行手を阻み、水道管が凍り大鍋で湯を沸かし、平成生まれとは思えない本格的な五右衛門風呂を体験し、テレビアンテナが積雪により電波を捕えず紅白歌合戦は見れなかった。何より怖いものは除雪車により掻き出された雪の硬さである。たった(?)50cmほどしかない雪の畝はコンクリートばりに強化されプラスチック製のシャベルは力尽きて折れる始末。心が折れそうなのはこちら側であり、まさに文字通りのサバイバル。
友人たちがこぞって言う「日本社会は人間関係で悩む。」私たちの社会では人間との戦いではない。「いかに快適に生き抜くか。」がポイントとなる。むしろ助け合って生きていることから同部署のスタッフには非常に感謝しているし、雪の寒さのせいか人の温かさも直に感じることができるのでオススメする。どこのOLも過酷である。
正月は2名のスタッフ体制であったが本当に2人でよく耐えた。今後、同様の場面が来るであろう同業者の皆さんに今回の極意を紹介しておく。
-氷柱はソードほどになるのでスターウォーズのコスチューム購入を勧める
-海用の浮き輪はダメ
-長靴必須(ハンターなどおしゃれにこだわると尚○)
-豪雪予報をなめない
-前日までに車は公道に出しておく
-テレビ番組は見れなくなる為、現実世界にて笑ってはいけないの仕込み準備
-人間の本能[生きる力]を信じ、子供心[楽しむ気持ち]を忘れない
-血迷った部下はここぞとばかりに雪を投げてくるので上司分類の方は身構える
-木の積雪は毎度毎度ため息が出るほどめちゃくちゃ綺麗(木ばかりなのでため息の数がすごい)
ご参考までに。
なにが言いたかったって豪雪を耐え抜いた桜の蕾がそろそろ開花を迎えるってこと!
TMC
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