はじめて同性と告白で何かが始まった日のこと。既存ではない「家族」と、自分の枷から脱するの。
今日はどこで仕事をしようかしら?
タイやベトナム、ラオスのカフェのソファ席でパソコンを取り出して、Wi-Fiのパスワードを入力する。
ガラス張りの天井から、アジアの強い光が射し込んでくる。
わたしは危険なほどに、「書いてる」という行為が好きみたいなのだ。
蔦屋書店には恋をしていた。Wi-Fiがあり、本がある。
朝起きた時から、蔦屋書店でパソコンのキーボードをパチパチと打つ事しか考えられなかった。
音楽レーベルを始めるための費用は「書いてる」という仕事から生み出されてい