マーケティングビジネス入門-11

 今回はポジショニングについて解説していく。

 ポジショニングとは市場で自社と他社がどこに位置するかを明確にするもので、競合他社との差別化にこのポジショニングを役立てる。自社のコンセプトを明確化することによって他との類似を避け、唯一性のある製品を売ることにつなげる。

 ポジショニングを有効にするにはどうすれば良いのか?

 これまでに部活、それも運動部に所属していた経験がある人がなんとなくそれだと思うものは厳密にはポジショニングではない。

 自分がどの位置にいればパスがもらえるのか?的はマークしてこないか?これから書くポジショニングはこれとは似て非なるものになる。

 ここで求められるポジショニングは、「いかに消費者の記憶に残るイメージを作るか、そしてどれだけ明確化されたものを提供できるか」が求められる。

 つまり、顧客や市場にいるターゲットの知覚を掴むことが今回のポジショニングの意義となる。

 野球部の練習しているところにいきなりサッカーボール蹴り込んで宣伝してもそれはそれで意味があるかもしれないけど違うそうじゃない。なんかすごいサプリとかスパイクとかをPRすることで初めて「野球部に向けたポジショニング」が成立する。

 状況や対象に合わせたポジショニングをすることで初めてそれらに合ったイメージなどを刷りつけることとなる。

 例えばさっきみたいな野球部を例に挙げる。

 野球部員が欲しいものは何か?パワー?それとも体?はたまは用具?そのどれでもいいからそういった彼らの求めていることに関連したものを提供することで野球部のポジションを得ることが可能となる。

 自社の事業ドメインがどこならターゲットにして成立するのか?その事業ドメインをどういじればさらに強みが増すのかを考えることが重要となる。

 この野球部には何を売れば良いのかを考えるために必要なことが「マーケティングリサーチ」となる。

 来週はマーケティングリサーチについて解説していく。

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