昨日推しが死んで、今日推しが推しと結婚した話
良いニュースと悪いニュース、どちらから聞きたい?
これ、人生で一回言ってみたかったんですよね。叶いました。
どっちから先に言いたい派ですか?自分は良い方を後に言いたい派です。
さて、それを踏まえてもう一回言ってみましょう。
良いニュースと悪いニュース、どっちから聞きたい?
良いニュースは…推しが結婚した。それも推しと。
悪いニュース?
昨日のドラマで好きだった推しが唐突に死んだ。
いや、感情の振れ幅よ。
春ドラマ、「大豆田とわ子と3人の元夫」の最新話、突然自分が好きな女優さんの市川実日子さんが演じているキャラクターが脳梗塞?で死んだ。
久しぶりにドラマを見る生活をしていたから、突然のそういう展開に慣れておらず、テレビの前で「待って?」「あかんて。ちょっと?」「な〜〜もうさぁ……あかんて。あかんって…」などのよくわからない嗚咽を漏らし、割と今日の朝くらいまで引きずっていました。
妙に現実味があって、そしてさらりと舞台から姿を消した彼女、かごめ。
シンゴジラで好きになってから色々な作品で彼女を見て、そして今回は偶然出演していることを知った。
それがどうして、まだ5話?6話?だぞ。こんなのよくない。よくないよほんと。
またね、出ている主役の元夫が本当に好きだったと、そんな好意を抱えながら生きていたのにそれを伝える瞬間はもう二度と来ない。直前まで別の女性に言われていた言葉がずしりと錨となっていく。
彼女に捧げていた恋愛感情は更新されることも、開示されることもなく、ただただ、残された人たちは寄り添い続ける。
甘くも苦いトゲは抜ける日がくるのだろうか。
そんなおセンチなことを昨晩は寝るまでぼんやりと考え、今日はzoom授業の最中に少しばかり考えていた。
さて、今度は良いニュースの時間だ。
推しが推しと結婚した。
そう、さっきニュースや速報で流れてきたアレですよ。
星野源、新垣結衣と結婚。
前から星野源、いや、源さんが好きだと言っているのは昔から自分の記事を読んでくれている人ならご存知でしょう。
そう、星野源がね、好きなんです。とても。
あれは大体5年ほど前のこと。
初めて行ったタワレコの中で置かれていたPOPと視聴台。そこにあったのが彼のアルバムだった。
思わず買ってしまった。多分あれが自分にとって初めてのアルバムだった。
当時大して知られていなかった彼の曲を学校の中で、クラスの中で自分しか知らないという謎の優越感。
それが数年経ち「逃げ恥」の恋ダンスが流行り、世界が彼のポップスを知ることになった。
メディアで扱われる回数も増え、CDも途端に売れまくり、そして今や紅白常連歌手になった。
どこか寂しい気持ちがありながらも、ずっと好きだった源さんは、ついに結婚してしまった。
「してしまった」と書くのはあまりよろしくはないだろう。でも、結婚してしまったのだ。
それも、理想とも思えてしまうお相手と。
昨日推しが死んで、今日推しと推しと結婚した。
今はただ、とっ散らかった感情を拾い集めている最中。
ただただ、自分とは一切関わりがないけれども、それでも自分にとって大きく関わっている人たちがこれから幸せであれと願うばかり。
彼岸のあちら側とこちら側で、ゆるやかに幸せであってくれと願う、一白の永遠を刻むような、そんな黄昏時。
胸の中で拡散されていく彼女への鎮魂歌と彼らの門出に流す祝歌は同時に流れる。
音の中で、手で掴むことができない、とりとめのない、何かを燻らせるような感覚。
ではまた明日。
今日はこの曲で終わろうかと。
星野源で、「POP VIRUS」
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