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涼しさを買った。

空調服と日傘を買いました。

よく工事現場で働いている人たちが着ているアレです。

横についてるファンが稼働して風を服の中に巡らせることで体が冷える仕組みの服、空調服。

最近ではスポーツ用品店とかでスポーツ用とか通勤用とかに売られているらしく、自分もそれで買ってみた。

DESCENTEが販売していた(去年で生産が終わっているとのこと)空流ジャックという空調服で、あの堅牢かつハイパワーなmakitaのバッテリーとファンがついていた。

大学に通うことが苦しいくらい最近は暑い。歩くだけでうだるような空気に包まれ、緩やかな死と共に歩いているかのような気分を覚えてしまう。

上は太陽、下は熱の反射。そして駅から大学まで微妙に遠い。

諦めて涼しさを買いました。もうなりふり構ってなんかいられない。暑いものは暑いんだ。仕方がない。諦めて涼しさを買いました。

通販でポチって数日後、大層な箱に入ったそれはやってきた。

バッテリーは充電式で、ハイパワーだと4時間くらいで充電切れになってロウパワーだと丸一日くらいは使える。実際に朝つけて大学に行ってから家に帰るまでは普通に使えた。

使ってみてどんな感じかというと、体にクーラーを宿しているのかと錯覚してしまうほどの涼しさが常に上半身に行き渡っている感覚。

周囲の空気を取り込んで上半身を換気するような構造なので、屋外の空気をいい感じに取り込んで自分の上半身を冷やしてくれる。

屋内のクーラーが効いたところだと冷えた空気を体に巡らせてくれるから上半身が16℃くらいになる気がしている。

電車の中とかでパワーを最小にしていてもクーラーで冷えた外気を取り込んでくれるので、隣のうだるスーツ姿の人たちを尻目に気持ちよくうとうとできてしまう。

日傘はmont-bellのUVカットができる折り畳み式のやつ。これもまたいい感じに日差しを避けられて便利。あとは太陽光を浴びないから体が疲れにくくなった気がしている。

日傘で太陽光を遮って、空調服で体を冷やし、サングラスで目を守りマスクをして歩く姿はきっと子供が見たら泣き出す風貌に違いない。

少し前までは腕に黒いタイツみたいなやつをつけて歩いているマダムを見て不思議に思っていたけれど、きっとあの頃からマダムたちは全力で太陽や暑さと戦っていたのだろう。

少し前にエアコンを背負って歩く酷暑の風刺画がバズっていた記憶がある。

ひょっとすると空調服もその先駆けになっているのかもしれないし、むしろこの暑さをしのぐなら率先してそんな感じのエアコンを体に接続できるようになるべきではないか。

そんなあり得そうでなさそうな未来を少し考えてしまう。

真夏の工事現場の主役になりつつあるこの空調服、いつも工事現場を通るときにおじさんとかお兄ちゃんに二度見されます。おそろいです。おそろい。

時間は金で買えると言われているこの資本主義の世界で、買えるものが増えました。涼しさは金で買えます。間違いなく買えます。

最近は快適な通学路とクーラーが微妙に効いてない大学内を快適に過ごせています。ありがとう空調服、君のおかげで人権が保たれる。

そしてこの空調服を買って数日後、「水冷服」なるものが発売されていることに気がつきました。水冷式でパイプに通った水をバッテリーから冷やし続ける仕組みなんだそうな。

楽をするための発明って、どこかこう、おとこのこ心をくすぐりますよね。がちゃがちゃしたガジェット系のアイテムが好きです。

次はおとこのこから少し成長して、男のアイテム、ライターを買ってみようかと画策中です。

ではまた明日。おやすみなさい。

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