布→使い捨て→布
最近は、マスクの話題で持ちきり。
近年は、マスクと言えば使い捨ての不織布のものを使い捨てにするのが、一般的だった。
今年はなにか勘が働いたのか、正月休みの頃に急にウイルス対策をしまくっていた。おかげで、買いだめ、買い占めなんて言われる前に、ある程度マスクもエタノールも多少買い込んでいた。
ただ、その時に勉強した知識では、使い捨てはマスクはケチらずに、外す度に捨てて、1日3～4枚使った方がいいということだった。
勿体ない気がするが、ウイルスにやられるくらいなら、たしかにその通りだと思って、捨てまくっていた。
そうこうしているうちに、始まったのが武漢のニュース。
その時は、大きな中国の一部で起きた事だと思っていたけど、クルーズ船のニュースが始まると、東京ではマスクが品薄で買えないとか、メルカリで転売とか騒がれ始めた。
そのころ、北海道ではまだ普通にマスクが買えた。
でも、うちはそれなりにストックがあったし、とくに買い足すことも無かった。
ところが、2月下旬。
状況は一転して、東京は余裕で通常営業している雰囲気だったが、北海道では日に日に感染者が増え、子ども達も臨時休校ということになった。
当然ながら、マスクどころか、「除菌」と書かれたものは何から何まで買えなくなってしまったのである。
感染予防の観点からはあまり効果が無いと言われているが、飛散防止ということで、誰かと対面するときには、マスク着用が常識となっている様な状況である。
しかし、使い捨ては以前のようになかなか手に入らないという状況で、近頃、色んな意味で注目されているのが、布マスクである。
「布マスク2枚」の話は、僕が何か言わなくても、国民総ツッコミだったと思うので、あえてスルー。
布→使い捨て→布
昔は布が当たり前だったけど、近代は使い捨てになり、使い捨てが無くなったわけじゃないけども、布のメリットも見直されてきた、というものって、実は色々ある。
赤ちゃんのオムツがそうだ。
うちも、布オムツが良いと思って、紙オムツと併用していた。特に長男の時は、ほぼ布だけだったと思う。
生理用品でも、布ナプキンは見直されている。
洗って再利用する手間の代わりに、肌触りや使い心地がよく、そして、何度も使えるので経済性ということもメリットだろう。
コーヒーのネルというのもある。
粉にしたコーヒーにお湯を注いで、粉と液体を分離するために、古くは金属の網や布で漉していたが、現代では家庭用は使い捨てのペーパーフィルターが主流になっている。コーヒーの味へ影響が少なく、使い終わったら捨てるだけなので便利だ。しかし、布で漉すネルドリップというのも、独特のまろやかさがあって、これにこだわる人もいる。
僕もネルドリップが好きで、定期的に使いたくなる。
そう考えると、今の時点では、使い捨てマスクが手に入らないから、しかたなく手作りで布ということかもしれないけど、これを機に見直されていくんじゃないかな。
布マスクの今後
せっかくなら楽しみたいという心情は、どのような状況でも湧いてくるモノだ。
マスクして過ごすのは好き嫌いがあると思うが、とりあえずしなければいけないような状況だとすれば、そこに嗜好性がでてくるはずである。
たとえば、岡山県の総社市では、デニムのマスクを販売している。
岡山と言えばデニムのイメージ。なかなかカッコイイし、障がい福祉施設で作っているという流れもいい。
富山県の女性下着メーカーが作った、ブラジャーみたなマスクも話題を呼んでいる。
自分で手作りするというのも大いに流行っていて、せっかくなら可愛い布で作りたいということも出てくるだろう。
しかるべきデザイナーが考案したオシャレなものや、ブランドものも出てくるかもしれない。
ある程度物流が回復してきたら、制服と一緒に「学校指定マスク」というのができる可能性もある。（札幌の中学校で白マスクじゃなきゃだめとか、大バッシングがあったが・・）
きっと、女子高生がマスクをデコり始める。
自分なりにラインストーンとかチャームとか付けてキラキラされるかもしれない。衛生的な問題や、マスクの性能を落とすようなことにならないことを考慮しなければいけない。
たぶん、女の子向けのユーチューバーがそういうことをやり始めるだろう。
東レとか、帝人みたいな繊維メーカーが、布マスク用の高機能な布を売り出すかもしれない。
アパレル店がならぶショッピングモールには、布マスク専門店ができるかもしれないな。
・・と、色々想像しておいてなんだけど、僕はマスクをすることは嫌いで、本当は、こんな毎日が早く終わればいいというのが切実な願いだけど、個人的な予測では、もうコロナ前の世界は帰って来ないと思っている。
流行もペストのように何度もぶり返すだろう。長期化どころか、地球の持病の様に付き合っていくしない。
だから、せめて布マスクを楽しもうってのは、いいんじゃない？って思うのだ。
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