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12・どうしてホテルをやりたいのか

どんな誰の人生でも、お酒の席で話たくなるのは「ひどい目にあった話」です。

違います? 僕だってひどい目になんて合いたくありませんし、不条理なことなんて合いたくないし、腹の立つ経験なんてしたくない。

でも、でもです。大抵、思い出に残るのはそういうこと。正確にいうと、そういうことを乗り越えた話をしたいのです。

大変とわかっていても人はなんだかそれを乗り越えたいと思う。

大変なことの先に何かがある。

それを乗り越えた時に新しい扉が開く。それは、55年生きてきて、言えます。間違いありません。

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どうしてホテルをやりたいのか。

その答えははっきりしています。
予測不能な世界に飛び込んでdというブランドをひと皮剥きたいのです。それはエベレストに挑戦することやF1に参戦する自動車会社と一緒です。新しいことに飛び込む勇気と向上心と、好奇心のない会社など、いらないのです。

社会は「手離れ」のいい様子を好みます。この世の中で一番めんどくさいのは「人間」です。

だからなるべく人に接することなくお金儲けをしたい。そんな人たちばかりです。

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