新型コロナウィルスへの奇妙な感情

 何だろう。何といえばいいのか。

 新型コロナウィルスの話題から、どうしても逃げようのない昨今である。私の周りでも新型コロナ、新型コロナ、と慌ただしい。長岡でもイベントはあちらこちらで中止。マスクも未だに滅多に手に入れにくい。

 色んな噂が飛び交っている。えーこれホント?というのも随分とある。そしてそれらは大概デマだったりする。それ程みんなパニックになっているのか、とも思う。

 そんな風に、傍観しているだけ、という訳でもない。正直、何週間も続いていると気が重い。毎日乗る列車で流れる感染防止のアナウンス、あちらこちらに貼られたイベント中止の告知......。例によって景気は悪くなりかけているし(いやもうなっているのか......)、オリンピックまでやるかやらぬかという状況になっては、まさに何処まで引き摺り下ろされるか分からないムードである。

 私が気掛かりなのは、このムードがいつまで続くのか、だ。そもそも、いつ感染が収束に向かうかなど分からない。ここ2週間が山場らしいとはいえ、山場過ぎれば終わりではないと、誰もが悟っている。ましてやオリンピックが延期でもなく「中止」になったとしたら......。そんなことを考えるとゾッとする。

 雲の間からさす晴れ間を一瞬見た所で、何も心動かない程重苦しい雰囲気だ。それでも今年はまだ2ヶ月しか終わっていない。ここから、世の中は明るくなれるのか否か……。かすかな希望、という、余りにもありふれ過ぎている言葉に、私は祈るしかない。

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