見出し画像

『極悪女王』落涙観戦記

ついに見た!極悪女王
じつは僕は制作発表の時から楽しみにしていた完全リアルタイム世代

また夜中に5話一気見したわ
5話だからいけるだろうと思ったけど、あとになればなるほど長いんだもんなあ。
僕が最近気になってることは「映画とは何か」と「映像がある時代を取り扱う作品の難しさ」だ。
僕が子どもの頃は対策といえば小説の映画化、つまり文章の映像化だった。
小説は縦横無尽に動けるし、地方ロケ代も、撮影不可能な状況も筆者の想像の翼さえ羽ばたければ書きたい放題である。というか、基本映像で出来ないことを書こうとする。それを映像化するんだから、これまた大変な苦労なのだが、流石にこれだけ映像の世紀が長くなってくると、視聴者が映像で見たことあるものを映像作品として作る時代がやってきた。
そこで問題になるのが『ものまね度』なんだと思っている。
全く違えばお客さんは入ってこれないし、ただのモノマネではついてこない。よく「再現度が高かった」っていう評価もみるけど、見た目の再現度を高くしたければ、元の映像にポイントを打ってアバターを貼り付ければ良い。本当に大事なのは、その時代の空気や、登場人物たちの葛藤を役者という器に中に入れて、演技という発露をしてもらうことだ。これこそが本当の「再現度」だろう。
そういう意味で『極悪女王』の主要3キャストは本当に素晴らしかった。もちろん長与千種は可愛すぎるし、ライオネル飛鳥は華奢すぎた。ダンプ松本はちっちゃすぎたかな?

でも、あの3人の眼が終始素晴らしかった。

バカ正直な長与千種を演じる唐田えりか
恵まれた体格と才能を持ちながらNo.2の悲哀に苦しむライオネル飛鳥を演じる剛力彩芽
全く美しくないけど光り輝いたダンプ松本を演じるゆりあんレトリバー

3人の時代時代にあわせた眼力がたまりませんでした。
(以下ネタバレあり)
構成の妙なんだけど、第1話で発狂した松本香が光を放つところを見せちゃうあたり、早々に落涙ですよ。
その後、ヒール開花まで随分あるのに、あそこで一回出しちゃうんだもんなあ。
というかヒール開花までの段階を丁寧に踏んだなという印象。
もちろん主役に共感してもらわなきゃいけないから、そこはミソ。
今回、本編を見るまでPR動画も配信開始イベントも一切見ないでおいたので、今日から解禁して色々見てるんだけど、ゆりあんが「ヒールになって、日本中から嫌われて色々大変な事を乗り越えて来たんだなと演じていて思いました」と言っているが、そこまでその期間は厚く描かれていない。
ま、リアルタイムで時代を共有した世代の人間からしたら、あっという間に髪切りマッチになった感じ
そりゃ5話なんだから仕方ないか

髪切りマッチは実際の長与千種のあの眼を再現してたなー
震えましたもの
でも実際、あの頃「これをテレビで放送してよいのか?」とは思ってなかったなあ。なんでもあり時代だったから。
もちろん心は震えたけど、、、

一番笑ったセリフは
「ブッチャーさんは、あのフォークどこで買うんだろ」です

あとは唐田えりかや「地面師」ほかのNetflix専属俳優と言われるピエール瀧のキャスティングは、なんかホントにいろいろ考えさせられることある。

残念だったのは
最終話を見たあとのエンドロールを落ち着いて見れなかったことです。
特に今回Awitchの曲が良かったからホントに残念
というか怒りに近い欲求不満を感じました。

(まずはこんな物で、もしかしたら書き足します)