「マネージャーとメンバーは友達ではない」が原則、ただし例外あり
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はじめに
という相談をよくいただくのですが、そもそも仲良くなる必要はあるのでしょうか?
メンバーと深くつながった方が動いてもらいやすいと考える方のお気持ちもわからなくはないのですが、「仲良く」なるとそれはそれでやりにくいこともあります。
今回はマネージャーとメンバーのあるべき関係性の原則についてお話します。
また、例外もありますのでその例外についてもお話できればと思います。
【原則】マネージャーはメンバーと友達関係にならない
メンバーと「仲良くなる」と言っても、友達のような「感情移入関係」になるとマネジメントは相当やりにくくなります。
極端な例を書きます。
よほど鋼のメンタルを持っていない限り、あるいはよほど自分の感情を殺すことでしか、それは言えないでしょう。
仮に自分はそれで言えたとしても、言われたメンバーが納得するでしょうか?
合理的には筋が通った理由だったとしても、昨日ディズニーランドに一緒に遊びに行った人の厳しい言葉は、受け止め難いものがあります。
マネージャーはメンバーに指示をしたり、評価をしたり、アサインしたりと相手にとって非常に重要な責務を果たします。
その中には、メンバーの心を揺るがすようなタフなものもあります。
友達関係になってしまうとそういうことでやりにくくなり、結果としてマネージャーの責務は果たせません。
マネージャーとメンバーは友達関係ではなく、「仕事仲間の関係」になります。
業務外、職場外で交流する際も「会社の交流の一環として」という立て付けを崩してはなりません。
会話も行動も、その立て付けの下で行います。なんでもかんでも話して良いわけではないですし、仕事仲間の一線を超えるような行動をしてはなりません。
仲間関係が崩れ友達関係にならないよう、注意が必要です。
と言われれば、「そうですね」というのが僕の回答です。
マネージャーの役割上、友達関係になれないのであれば、「寂しい」と感じて当たり前です。
もし寂しくないなら、マネージャーとしての自分の動きを見直した方が良いでしょう。
【例外】もし感情移入関係になるなら、「ズブズブに」やる
ここまで原則を書きました。基本的にはこの原則を守り、マネージャーとして果たすべき責務を果たせるようにします。
しかし、例外もあります。自分の体験を書きたいと思います。
自分が運営するベンチャーマネージャー育成スクール「EVeM MANAGEMENT ACADEMIA」では、「#教えてながやん」という、いつでも何でも聞いてもらってOKなチャットのチャンネルがあるのですが、そこで実際に聞かれて答えた内容です。
これに対して、以下のように答えました。
共同創業者の彼は学生時代は僕の家に住み着くかのように毎日泊まりに来てました。将来について語り合ったりバカなこともたくさんしたりと、たくさんの時間を共に過ごしました。
大学を卒業した後も変わらず「仕事以外の」会話をたくさんし、「プライベートの立て付けで」時間を過ごす、いわゆる完全に「友達」です。
「マネージャーとメンバーは友達ではない」というのが原則ですが、もし友達関係でもやると決めるなら、どんなことでも本音で語り合う、本音でぶつかり合う、”ズブズブな関係”でやるのもありでしょう。
決して簡単なことではありませんし、頻度高くこのような手を使うのは全くおススメできませんし、型とも言えない、決して成功確率が高いわけでもない寝技なのですが、この人はという人なら、賭けてみても良いかもしれません。
さいごに
ここでご紹介したEVeM共同創業者の川副浩司さんは、取締役兼執行役員CFOとして、経営管理全般を担当しています。
が、こんな創業間もない小さな会社では、彼はオーバースペック過ぎます。
EVeMの事業収益から給与を取ることなく、自分で会計コンサルで稼いで自分の給与を賄いながらEVeMを支えてくれている、もう感謝しかない大親友です。
ただ、この業務関係だとシンプルに寂しい。自分はもっともっと川副さん一緒に仕事したい。
EVeMが大きくなって川副さんの本領発揮フェーズになるまでまだ少し時間はかかりそうなので、今何か一緒にがっつりやれること探したいねと、話していました。
2人で話しているうちに、ハウテレビジョン時代に一緒に上場準備をしていた時のことを思い出しました。
川副さんはコーポレートのプロで、僕は事業のプロ。で、お互い「友達関係」なのでわからないことをわからないと素直に言い合いどんどんお互いの領域を学んで理解し合ったので、
川副さんは「事業理解度の高いコーポレート担当」になり、僕は「コーポレート理解度の高い事業担当」になりました。
全社的に対応が必要なIPO準備や、証券・東証の審査など、事業とコーポレートが分断されいてはお互いの求めるアクションが進まず準備も遅くなります。でもハウテレビジョンの場合は、僕たちが相互に理解しあったので、その推進も異常な速さで進みました。
川副さんがプロジェクトリーダー、長村がメンバーという形で、事業理解に基づいたコーポレート支援サービス、特に上場準備に焦点を当てたコンサルティングサービスを一緒にやろうと決めました。
ということで、「IPO相談室 powered by EVeM」というサービスを始めます。すでに何社さんかでご提供して、我ながら良い感じだなと思ってます。
N-3あたりで、これから徐々に準備を始めよういう企業様、あるいはショートレビューも終えて、「さあ準備を始めよう・・でも、何から手をつけて良いのかわからない」という企業様を主な対象とし、上場準備に関わることをチャットで何でも気軽に聞いてもらい、川副や僕、その他プロフェッショナルネットワークの皆さんが答えるということを基本サービスとし、加えてその会社さんの必要に応じて様々なハンズオン支援を行っていくサービスです。
結果的に何かご支援につながらくても、少なくとも僕ら2人のIPO経験はお話できますので、色んな会社さんと気軽にお話させていただけると嬉しいです!
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▶川副さんは発信が苦手なのでここでご紹介しておきます。
▶僕らが創業したEVeM
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