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ベンチャーマネージャーコミュニティ「Emo」で実現したい3つのこと

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はじめに

本日、ベンチャー企業のマネージャー向けコミュニティ「Emo」を正式にリリースしました。
社外のベンチャー企業のマネージャー仲間でマネジメントを体系的に学び、実践するというサービスです。
型を学ぶスクールが3ヶ月、仲間とつながり型を継続的に実践し続けるコミュニティは9ヶ月、合計期間は1年間にも及びます。

なぜこのようなものを作ったのか?何を実現したいのか?将来の自分が忘れないようにここに書き留めておきたいと思います。

孤独で折れそうだったハウテレビジョン時代

DeNAにいた時は相談できたり切磋琢磨できるマネージャー仲間がたくさんいました。毎日のように他部門のマネージャーと話をしたり飲みに行ったりして、上司にもメンバーにも言えない相談をしていたと記憶しています。
そして、彼らに負けたくないというライバル心のようなものもあり必死で能力アップに取り組みました。マネージャー仲間がいたからハードなミッションに対しても前向きに頑張れました。

そのあと株式会社ハウテレビジョンに転職し事態は一変します。
とにかく社員数が少ない。入社当時はDeNAの1/100程度です。
COOという立場もあったのですが、それにしても社員数が少なすぎて社内で支え合ったり、切磋琢磨しようにも仲間がいませんでした。

他のベンチャー企業と同様に、向こう何年も会社が安泰で成長し続けることなど当然見えず、今のキャリアが将来のプラスになるのかマイナスになるのかもわからず、安定感のない環境の中で、孤独で不安でした。
業務的な負荷は耐えることができましたが、精神的な負荷はなかなかのもので、ハードなことに向き合う中折れそうになることも幾度もありました。
私だけではなく他のマネージャーもそうだったと思います。

社外でのつながりを求めることも試しましたが、ただ立場が同じだというだけでマッチングされても何もつながれないことにも気づきました。
今考えてもなかなか辛かったなと思います。

同じ立場・状況の人が同じことを学べばつながれる

何のプランもなくハウテレビジョンを辞めたあと、特にやることもなかったので自分が欲しかったベンチャー企業のマネージャー向け業務マニュアルを作りました。


作ったはいいものの、誰かにお願いされて作ったものではなかったので、作った後に悩みました。
「う〜ん、こんなマニアックなもの誰が見るのかな」と思いつつ、せっかく作ったのでこのまま自分だけで持っておくのも何とも忍びなかったので外に出してみようと出してみたら想定外にいろんな人に読んでいただきました。
読んだ人たちから「これ詳しく教えてよ」とたくさん声を掛けられ、それが自然と事業になりEVeMというマネジメントのトレーニングを提供する会社を起業しました。

法人向けのマネジメントトレーニングが今でもメイン事業です。上場企業のCEOからスタートアップのマネージャーまで、幅広い方にトレーニングをご提供しています。
一方、個人向けにも「EVeM MANAGEMENT ACADEMIA」というマネジメントスクールを始めました。法人プログラムとは違い、様々な会社のマネージャーが個人で申し込むスクールです。
そこで目にしたのが「同じ立場・状況に置かれた人が同じことを学ぶと、社外の人同士でも共通言語ができて深く繋がり合える」という光景でした。
私も自費で研修を受けることはたまにありました。研修が終わればしばらく同じ受講生の人と連絡を取るというのこともありましたが、すぐに途絶えます。
立場・状況が違うので、学んだことは同じでもその活用用途が異なり、研修後実践する段階になるとお互い話すことが無いからです。
でも、EVeM MANAGEMENT ACADEMIAではそれとは違うものを感じました。これだなと思いました。

・同じ立場・状況に置かれている人が
・同じことを学び
・同じような立場・状況で、学んだ同じことを活用して継続的につながる

EVeM MANAGEMENT ACADEMIAは少人数のスクールで、これはこれで個別にみっちり実践指導ができるので良いと思いますし続けます。
一方、繋がりという部分にフォーカスすると人数が多い方が良く、より繋がりにフォーカスしたものを別で作りたいなと考えるようになりました。
少人数でみっちり指導するEVeM MANAGEMENT ACADEMIAとはゴールもカリキュラムも運営方法も異なるので試行錯誤が必要で、そのためβ版という形で運営実験をしました。
そこで得たラーニングを元に、今回正式にリリースをしたという流れになります。

「Emo」というのは「EVeM mates organization」の略です。当社が提供するEVeMプログラムを受けたすべての方がここでつながれるように、という願いを込めて命名したものになります。

以下、Emoで実現したい3つのことを記載します。

1.ベンチャーマネージャーを孤独から解放する

ベンチャー企業のマネージャーが担うミッションはとにかくタフです。
達成方法が簡単には見えない高い目標はもちろんですが、他にもタフな要素が2つあります。

●ベンチャー企業のマネージャーは”経営陣の一員”であることが求められる

ベンチャー企業においては、マネージャーは組織図上、社長から数えて第一階層、もしくは第二階層あたりの「非常に浅い階層」に位置することがほとんどです。社長とマネージャーが直接やりとりすることは日常茶飯事です。
社長が直接業務を託す相手、メンバーから見れば社長と共に動いている人間、それがマネージャーです。
そして、社長からもメンバーからも”経営陣の一員である”と認識されます。
社長や役員からの直接のオーダーに答え続けなければならないですし、メンバーから会社のことを聞かれれば「社長に聞いてよ」ではなく「当社はこう考えている」と経営陣の一員として回答する必要があります。
自分のチームのことだけ考えていれば良いわけはなく、マネージャーという立場でありながら常に会社の状況を把握しそれを自分の頭で整理し、自分の言葉で語れるようにしておく必要があります。

●剥き出しのメンバー感情と対峙する

ベンチャー企業では自分が勤めている会社の社名を友人に話したところでそんな会社知りませんと言われるのが普通ですし、向こう数十年どころか来年すら会社が続く確証もありません。給与がどのように上がっていくのか、自分のキャリアがどのように形成されていくのか、社内にロールモデルもなく不透明です。

一言で言えば、ベンチャー企業に勤めている個人は「不安」です。
不安な状態の中で、何かのきっかけで噴出するメンバー感情は大企業では出会ったことのないようなドロドロとした、人間の本性を剥き出しにしたようなものです。
会社に対する攻撃的なメッセージ、周囲を巻き込んだ大きなネガティブキャンペーン、他メンバーに対する強い嫉妬、退職をチラつかせた給与やアサインの交渉、情報のブラックボックス化による地位堅守・・・普通の人ならそんなことやらないでしょうというようなことを普通の人がやるのです。
「不安な状態」がその人の奥底にある防衛本能や攻撃性をを呼び覚ますのです。
そんな人辞めさせればいいじゃないですかと簡単に片付けることもできません。ベンチャー企業ではリソースは常に「限定的」です。
10人の会社で1人抜けるのと10,000人の会社で1人抜けるのとでは、そのインパクト差は雲泥の差です。
不安な状態の中で剥き出しに表出するメンバー感情にどう向き合うか、対人スキルは非常にハードなものが求められます。

●ハードなミッションは社外の仲間と支え合い乗り越える

このように、「高い目標」「経営陣としての視座・能力と行動」「ハードな対人対応」この3つをマネージャーは担います。
マネージャーは困った時、辛い時、誰に相談すると良いのでしょうか?
社内に同じマネージャー仲間は非常に少ない、もしくはいない。社長・役員に相談しても「わかるけど頑張って」と言われるだけ。メンバーに相談しても「あなたマネージャーなんでしょ?」とその資質を疑われる。まさに八方塞がりですよね。

Emoはそんなベンチャーマネージャーを孤独から解放し、日々のハードな業務に向き合えるための学びとつながりを得る場所にします。

2.マネジメントの「応用問題」に答え続けられる場所を作る

マネジメントには「型」があります。経験やセンスに頼ることなく「型」を習得すればマネジメントは誰でもできるようになります。Emoではまず3ヶ月かけてこの型を一通り習得します。


型を身につけたら、毎日のマネジメントの応用問題に型を活用し解決していくことが必要になります。型は1つですが、応用問題は無数にあります。

無数の応用問題をケーススタディにまとめて提供するのは不可能です。
そもそも無数のケーススタディを用意したとして、応用問題の答えを丸暗記してもまた別の応用問題に対峙した時に何もできなくなります。
応用問題は机上ではなく、常にベンチャーマネージャーの現場で起きています。

例えば、Emoβ版では「Emo知恵袋」というslackチャンネルがありました。
同じ型を学んだマネージャー同士が、型をどう使うかという応用問題に向き合い回答し合うチャンネルです。誰かの応用問題は誰かが解決する仕組みです。

僕たちがケーススタディを無数に用意するよりもこちらの方がよほど実効性があり、生々しくもあります。
共通の型がなければお互いの回答の真意が伝わらなかったり、俗人的な回答になったり、経験やセンスで片付けられてしまいそうですが、型を学んだ仲間同士で出した答えは誰でも実行可能なものです。

このように、Emoは同じ型を学んだマネージャー同士が、常に応用問題に向き合える場所にします。

3.ベンチャー企業で生まれたマネジメントノウハウを全業種に広げる

大企業とベンチャー企業のマネジメントの違いを説明するときに、以下のようなスライドを良く出します。

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大企業は安定成長志向、環境変化は緩やか、事業基盤強い、と書いてますが・・・自分でもこのスライド、イマイチだなと最近思ってます。
なぜなら今の時代に我が社は左だと言い切れる会社、ありますか?

名だたる大企業であっても、激しい市場変化に晒され、向こう何年も安泰ですとは言い切れななくなりました。安定成長などと言っていてはいずれ世界中で日々勃興し続ける無数の競合に淘汰されます。
ベンチャー企業だけではなく全ての会社がスライドの右に書いてあるような「勝利にこだわるマネジメント」を行う必要があるのではないでしょうか。

私たちEVeMがお伝えしているマネジメントの型は「勝利にこだわるマネジメントの型」です。野心的な目標を掲げ、変化に強い戦略や組織を作り、一人一人の才能を爆発させ、大きな大きな成果をあげる、それが私たちが伝えているマネジメントの型です。
ベンチャー企業で生まれたこのノウハウを全業種に展開し、日本のマネジメントを変えるべき時が来ているのではないでしょうか。

Emoではベンチャー企業のマネジメントノウハウを全ての業種に広げることを目指し、日本のマネジメントをアップデートします。

さいごに

Emoの無料体験会というのを実施しております。興味のある方はぜひお越しください!!


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