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「難しい」という言葉を使わない

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※本ブログはベンチャーマネージャーコミュニティ「Emo」で週3で投稿しているブログの転載です

はじめに


紺野さん(EVeM取締役)とミーティングしていたのですが、そこで僕がいつものように

「あ〜それね。難しいよねぇ」

と話したところ

「その言葉使わない方が良いですよ」

と言われました。なぜでしょうか?

このやりとりには、経営者・マネージャーの結果を大きく引き上げる重要なスタンスが示されています。

これ以上思考しない宣言をしていないか?


この「難しい」という言葉は「難しい問題なので今ここで解決できることでもないよね」と宣言しているのにニュアンスとしては非常近いです。

自分で思考していても他人と議論していても「難しい」と言葉にすることは、「これ以上思考しない」と自分に宣言しているようなものです。

この言葉を口にした瞬間に、その問題が解決不可能な大きな課題に見えて、自分に対しても議論相手に対しても思考する気を奪います。

「難しいよねぇ」

と宣言した後の時間は、まるでお風呂にぬるま湯に浸かっているかのようなまったりと無思考な時間が続きます。

これ以上思考しないと自分にも相手にも宣言したわけですから、宣言後の時間はひたすらお互い難しいよね、うーん、という言葉を掛け合うだけの無意味な時間になります。

難しい、以外にも

・要検討
・考えたい
・深い

など、「もうそれ以上は思考無理」と宣言するような言葉は使わない方が良いです。

考え続ける人だけがつかめるもの


答えに窮したとしても「どうしようか」と前に進む言葉を使い、考え続けた先に他の誰も考え付かなかったものが得られます。それは、決定的な差別化要素だったり、誰も考えたことのないイノベーションだったり、問題を一気に解決する本質的な施策だったり、そういう得難いものが得られます。

答えに窮した時に「どうしようか」という言葉を使うのは、筋トレで重いダンベルを持ち上げ、「もう限界だ、苦しい」と思う時に「もう1回!」と踏ん張るような感覚に近いです。辛いですよね。ここで「難しい」という言葉を使うのは、ダンベルを下ろすのと同じです。

ダンベルをもう1回持ち上げた先に筋力の発達があるように、思考も「もう1回」の先に、得難い答えが得られるものです。

そして、この得難い答えは、何十時間、何百時間の無思考な労働でも得られない、インパクトの大きなものです。
他の誰も到達できなかったものなのですから、労働時間など超越して価値があるものです。体ではなく頭に汗をかくというのはまさにこういう行為でしょう。

マネージャーが無思考*長時間労働を志向しようものなら、メンバーもしんどいし浮かばれません。マネージャーこそ、「もう1回」思考を続け、チームを最高の結果に導けるような解を生むことに力を注ぐべきだと思います。

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