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夏休みの宿題

♪夏休みは〜やっぱり〜短い〜

ということで、今年は例年以上に短いところが多いのでしょうね。高校だと(自称?)進学校は補習という形で授業を組んでいたりするのでしょうけど、小学校でも中学校でも同じような形で、しかも授業枠を設けていると聞きます。

そんな夏休みですが、私には夏休みの宿題というタイトルでの思い出が一つあります。

あれは中学二年生の夏休み。ほぼ何もやらずに最終日近くまで過ごしていました。何をやっていたのかは分かりません。確か部活はしていましたが、午前中で終わっていたりしたと思います。他に何か習っていたりしたわけではないのに、何をしていたのかさえ覚えていません。しかし、夏休みの宿題がほとんど残っている状態で、最終日を迎えていました。

ええ、すべて答えを丸写ししました。作文は提出すらしませんでした(これまでの行いからか、咎められることもありませんでしたが…)。

その後の定期テストは中学のすべてのテスト史上、最低点を採ることになりました。そのあと奮起していく…というのはまた別のお話。

さて、話は変わり、中学校での勤務が始まります。初任校では、全校で教科担任が一人ずつしかいない小さな学校でした。右も左も分からない中で授業もテストも宿題も一人で進めなければいけませんでした。

そんな中で、初めての夏休みは「業者の冊子」を使いました。量もちょうどよく、やり切れるだろうという思いで選びました。しかし、他教科も同様に冊子を配ります。部活も盛んで、補習もしていました。意外と時間はないものなのだなという考えに至りました。

提出を受けて中身を確認しても、確認のテストをしても、あまり身になっているとは思えませんでした。事実、答えて答え合わせをして、もう開かないという子が多かったのです。早くやった子も早くやった後、8月は見ていないと言ってきました。

これでは…宿題に何の意味があるかも分からないまま、続けてしまう。こちらとしては量と時間を確保しているのだから大丈夫だろうと…安心感のために渡しているだけだと思い、授業で使ってきた、自作のA5プリントを冊子の形で渡すことにしました。

これまでの業者の冊子とは違い、見た目は小さく、問題数も異常に少なく、ページもこれまでの範囲しかないという、私史上画期的なアイデアでした。

これが見事に的中。これまで、ただやるだけで終わったものから、暗記本のように使えるという評価をもらい、上級生からも、下級生分が欲しい(赴任前に1年生、2年生の学習が終わっているため)という声も上がるくらいでした。

この後、全国学力テストでは、自分の担当する教科の平均偏差が高くなったことも相まって、塾に行く子もいない地域だったこともあり、私の自信にもつながります。

今年の夏休みは短いですが、宿題はどうなんでしょうか。育休中ですが、勤務校のホームページを見ると、例年の1、2割と極端に減らしていました。他の地域ではどうなんでしょうか。

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