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日常のなかで浮かんだ『詩』です。 推敲した最終稿をここに載せます。 <これまで【note】に綴った日記をカテゴリー分けしました。 その分野だけ読もうかな、というときに>
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記事一覧

サムライたちよ、ひるむな

ポーランド戦の終盤 負けを受け入れた 他力に賭けた 過程はどうあれ、懸命だった 彼らは次への…

日がな一日

何事もやる気の起きない日でも 一歩も外に出ないで終わる日でも 知らぬ間に息をしている 旅の…

雪解け

「ゆきどけ」は、 「雪溶け」じゃなく「雪解け」 じわじわと溶けるのに すらすらと解けると書…

小明(シャオミン)

それは、嘘よ。 努力すれば未来は変えられる? 何も変わらないって、 あなたもわかっているく…

緋色のシクラメン

シクラメンが花屋の軒先に並ぶと 冬が来た、と思う 銀杏の葉が朽ちたり コートやマフラーや …

夜を往く

そういえば、金曜の夜だった 今夜は 都心へ逆行する電車 乗り換え、原宿を横切る 甘いお菓子…

隅っこの落葉たち

隅っこに集まって ちいさな細切れの落葉たちが 川面(かわも)を流れていく 少しずつ 去りゆく秋に押されながら 押し合い圧し合い 仲が良いんだか 悪いんだか 重なりあって あったまって 居心地よくいられたら 忘れられるのかもしれない 見慣れた此処を離れるのは 冒険じゃないと知っているから ときどきプイッとそっぽを向くヤツもいるけれど ほんとうは怖がりで、素直じゃないだけ そのうち素知らぬ顔で みんなのいる場所にくるはず さあ、流れてゆけ 隅っこでいい 少しずつでい

青い桜島

彼女は18。わたしは21。 あの頃の二人で、桜島へ渡った。 フェリーの名物うどん 枇杷のソフト…