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心理学を学ぶために求められる「姿勢」とは?

僕は医療心理学専攻の大学生です。
過去の偉人の話から最新の科学的根拠に基づく研究まであらゆることを勉強しつつ生きています。
心理学を学びたい人は以前と比べてめちゃくちゃ増えた気がします。国家資格である「公認心理師」が作られて以降、既存の民間資格である「臨床心理士」を取った人でも、公認心理師の資格取得をめざして大学進学や現任講習会に参加するようになりました。
心理学に興味のある皆様の中に、資格取得をめざしている方もいると思います。他にも、資格取得はめざしていなくても、「対人関係の悩みをなくしたい」「日頃のストレスから開放されたい」など様々な動機で勉強を始めた方もいると思います。
今回は【心理学を学ぶ時に求められる「姿勢」】について話そうと思います。

対象がリアルに存在することを認識しておく

まず一つ目。対象がリアルに存在することを認識しておくということです。
例えば、心理的アセスメントやカウンセリング、相談援助に来るクライエントは、何かしら「悩み」を抱えてやってきます。
本で得た概念や理論的な話は、そこで活用されますが、科学的根拠に基づいた心理的見解の場合、実際に人を対象に実験や調査を行っているため、問題や症状などが実際に来るクライエントに当てはまることも少なくないのです。

ということは、心理学を勉強し、知識としてしっかり身に付けることができれば、すぐに社会で役に立つのです。

ここでポイントですが、まずは「どんな場所でどんな人を相手に仕事をしていきたいか」を明確にしておきましょう。

公認心理師を目指している方は、5領域での活躍が期待されています。
例えば僕の場合は医療関係でカウンセラーとして働いていきたいと考えているため、心理学だけでなく精神医学や薬理学の勉強も必要になっていきます。
他の場所で働きたいという方も、ターゲットを具体的にすることで「何を勉強しなければならないのか」で悩む必要がなくなります。

ただ知識欲に溺れず、少しずつ実践してみる

心理学専攻の学生ならわかると思いますが、学べば学ぶほど、「心理学ってこんなに身近に存在していたのか」と実感するでしょう。
僕もこれは何度でも実感します。
やはり得たものは活用しないといけません。
例えば、ノンレム睡眠をする時に重要な血行促進のために、半身浴をする、筋トレをする、瞑想をするなど、一つのことに対して様々な方法を実践してみましょう。

頭で覚えているだけでは半分しか効果が出ません。人に話してみた入り、実際に体を使って体験してみたりして検証してみるとさらに面白いと思います。

削るのは体力ではなく、時間を削る

これは慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、勉強する時間をだんだん少なくしていくということです。

知らない単語やテクニックがでてくると、それの由来ややり方を一から覚えるために最初は半日ほど時間を使うかと思います。
ですが、その1回だけで人間が記憶できるものは意外と少なく、今日学んだことの半分ほどしか頭に入っていません。

エビングハウスの忘却曲線によると、人間が知識を記憶する期間はかなり短く、興味のないものは30分ほどで半分以上飛んでいきます。
興味のあるものでも1日経ったら3割ほどしか頭に入っておらず、具体的な部分や主張などが思い出せないこともあるそうです。ですが、その直後に復習をすれば、もう一度ワーキングメモリにインプットされて再び記憶が保存されるので、その期間を徐々に長く、確認作業に充てる時間を徐々に減らしていけばずっと覚えていられるのです。

最終的には知っていることに不安要素が無くなって「確認しなくても人に説明または実践できる状態」に仕上げたらオッケーですね。

最後に

いかがでしたか。

心理学は奥が深いです。そしてそこらじゅうで活用されています。
また、対人援助の場においてもすべての人にアプローチできるため、一生使える学問として理解してもらえたらと思います。

今回は心理学を学ぶ上で必要な姿勢について話しましたが、他にも「おすすめの本ってある?」や「心理学を学ぶメリット・デメリット」について気になる方がいましたら、是非ブログの方もチェックしてみてください。

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