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対話型模擬授業検討会の取り組みが新聞に掲載されました

前回投稿からずいぶん間が空いてしまいました。ほぼ1年ぶり。
一つには、コロナ禍のため大学の授業開始が遅れたりオンライン授業になったりして、例年のような対話型模擬授業検討会の実施&見学者受け入れが行えてこなかったためです。学校現場や他大学とのコラボも、前年度の段階からいろいろお声がけ頂いていたにもかかわらず、そうした事情のため、今年度はその多くがストップしてしまいました。せっかくexplaygroundのラボとして立ち上げたのに、活動を広げていけなかったのは残念でした。

もっとも、だからといって、今年度、対話型模擬授業検討会に関する取り組みをまったく行えてこなかったわけではありません。
春学期、M2の院生たちは、「カリキュラムデザイン・授業研究Ⅴ」の授業において、オンライン上で対話型模擬授業検討会の趣旨を活かした検討会をどのように行えるかを探究するプロジェクトに取り組みました。対話型模擬授業検討会を取り入れ独自のものへと発展させている兵庫教育大学教職大学院の教員&院生のみなさんとも連携し、オンラインでの互いの取り組みの交流など、行ってきました(さらにそれについて、3月4日にオンラインシンポジウムが開かれます)。
秋学期、M1の院生たちは、(対面授業再開に伴って)対面での対話型模擬授業検討会に取り組み始めることが叶い、さらに、それをめぐって、京都教育大学教職大学院の教員&院生のみなさんと、交流を進めてきました。Zoomとミーティングオウルを活用して、京都教育大学の院生の方が授業者となって、院棟に集まっている東京学芸大学の院生たちに対して模擬授業を行い、その後検討会を行うといった取り組みも行いました。
さらに、院生が訪問してコラボするという当初の目論見は叶わなかったものの、対話型模擬授業検討会を校内研修に採り入れてきた武蔵村山市立雷塚小学校のオンライン公開研が開かれたり、弘前大学で対話型模擬授業検討会をめぐってオンラインのワークショップと講演会(渡辺登壇)が開かれたりもしました。

…と、こうやって振り返ってみればいろいろありましたね。それをこのnote上でお伝えできてこなかったのは、私(渡辺)の怠慢です。申し訳ありません。

さて、今回はそれとは別に、対話型模擬授業検討会の新聞掲載の紹介です。朝日新聞の2021年2月24日付け朝刊の「明日へのLesson」欄で、この取り組みが大きく取り上げられました(全文掲載はまずいと思われるので、ぼかしをかけています)。

m210224asahiぼかし

電子版はこちら。

他の方の視点からまとめていただけるのは興味深いですね。
記者の宮崎亮さんが、ていねいに取材をしてくださいました。対話型模擬授業検討会の録画映像を一緒に見ながら、「この発言は、後のこれにつながっていて…」などと解説していくのは、私自身、検討会での一つ一つの発言の役割や意味を発見していく作業でもありました。

読み応えのある記事です。機会があればご覧くださいませ!(渡辺貴裕)
(なお、デジタル版のほうの「いまは教職大学院の「カリキュラムデザイン・授業研究」シリーズの大きな柱として~」の段落の最後に入っている、「都内の小学校が校内研修に採り入れ、他大学と合同での検討会も開いている。」の1文は、紙版のほうでは分量的に収まりきらなかったようで、入っていません)。



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