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Webライターが1本10万円プレイヤーになるための方法。

■Webライターとしての単価は3万円が限界(私見)

 2013年に会社を辞めて以来、個人事業主としてWebライターをやっていますが、最近はライターというよりはWebコンテンツの企画・制作で収入を得るようになりました。そっちの方が単価が格段に高く、仕事としても面白いことができるからです。

 ライターとしてのお仕事も、おかげさまでちょくちょくお話をいただけるので、現状はそちらも継続してお受けしているのですが、最近は(生意気にも)少しずつお断りさせていただくことが増えてまいりました。

 というのも「Webライター」としての記事単価だと、(私レベルのライターでは)どうしても3万円の壁を越えることができないからです。昔であれば1本3万円もいただけるなら喜んでお受けしていましたが、1本10万円単位の仕事を受注できるようになってくると、かけるエネルギーや時間は大して変わらない分、どうしても割に合わなく感じるようになってきてしまったのです。

 今回は、私のライター経験からWebメディア運営の経験をもとに、Webライターが10万円プレイヤーになるための方法について紹介します。

■目次

■300円/本
■2,000円/本
■10,000円/本
■20,000円/本
■30,000円/本
■どうすれば10万円プレイヤーになれるのか?
■1、 SNSでの知名度を(圧倒的に)上げる。
■2、企画・営業力のあるライター(ブロガー)になる。

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 私はそもそもライターとして生計を立てていくつもりではなかったのですが、ブログを書いているうちにライターとしてのお仕事もいただけるようになり、現在に至ります。

 ギャラとしては下記のような変遷を遂げています。

■300円/本

 「nanapi」で恋愛コラムを書いていました。当時恋愛カテゴリーが一番単価が高く、300円〜350円くらいでした。

 そのときはまだ「渋谷で働く営業マンのナンパ日記」はスタートしておらず、Twitterアカウントも作っていませんでした。そのため私個人には一切拡散力はなかったのですが、nanapi内では無名ライターの記事としてはかなりPVが良かったようで、その後取材の依頼をいただくことになりました。

 取材をもとにnanapi編集部が制作してくれた記事がこちら。

「イケメンに限る」という逃げはもうやめよう!渋谷のナンパ師によるナンパ術

 1本で10万PV突破というなかなか拡散された記事です。

■2,000円/本

 1本300円で書いていても食えるようにはならないし、これを続けていても無意味だなと思い始めたタイミングで「クラウドワークス」の存在を知り、案件を探してみました。某企業がiPhoneアプリのレビュー記事を主としたWebメディアを立ち上げるタイミングで、1本2,000円でライターを募集していたので応募しました。

 今でこそよく2,000円で書いてたなと思いますが、当時はライターとして(ブログを書いている以外は)何の経験も実績もありませんでしたし、この仕事は書いてよい本数に制限がなかったため「何本書けば最低限の生活できる」という目処が立てやすかったこともあって、ライティングの経験を積むためと割り切って毎月50〜100本くらい書いていました。

 1時間で1本書けば時給2,000円計算。そこらの飲食店でバイトするより稼げるし、なにより(自分が身に付けたいと思っている)ライティング能力を伸ばすこともできるから一石二鳥だと考えたんですね。

 まぁオススメのiPhoneアプリを探して、実際に使って、キャプチャを撮って、画像を加工して、記事にするという作業を考えると、1時間で書ききれる記事なんてほとんどなかったのですが(笑)

 その後もLINEスタンプのレビューやマクドナルドの新商品レビューなど、幅広いジャンルのお仕事をいただけましたが、1本1万円以上のお仕事をいただけるようになってからは、続けていくことが困難となって辞めさせていただきました。

 初心者ライターの方で、アルバイトレベルのお金を稼ぎながらライティング能力を磨きたい方には、クラウドソーシングの案件はオススメです(ただし100円とか300円のような超低単価案件ではライティング能力は向上しませんので、最低でも2,000円以上の案件を選ぶことをオススメします)

> クラウドワークス

■10,000円/本

 ブログを見て興味を持ってくれた某メディアから連載の話をいただき、描きおろしイラスト付きの記事を1本1万円で書いてました。

 いま考えるとイラスト付きで1万円ってなかなかな単価ですが...、初めて万単位の依頼をいただけたことと、大手メディアだったこともあって自分の知名度を高めることにもなるだろうと考えて、当時は喜んで書いていました。

 連載が終わった以降もさまざまな案件をいただけるようになりましたが、単価は10,000円くらいがしばらく続きました。

■20,000円〜25,000円/本

 初の著書『口ベタ営業マンが渋谷ギャルをナンパし続け半年後に1億の契約をとった件』(ワニブックス)を出版した後に声をかけていただいた某メディアからは、過去最高単価で20,000円〜25,000円をご提示いただきました。

 書いてよい記事の本数にもほとんど制限がなかったので収入見込みが立てやすく、またプロの編集者やライターさんたちが集まる編集会議も非常に刺激的で、とても楽しくお仕事させていただきました。

 この辺りから、2万円未満のライティングのお仕事は、特別な縁のある方出ない限りお受けしなくなっていきます。

■30,000円/本

 私が現状、ライターのお仕事としていただける最高の単価です。メディア企業が、クライアントのPR記事を制作する場合のライティング案件だと、これくらいの単価になります。(人気ライターさんはもっと高いかもしれませんが)

 とはいえ、自分の頭の中にあるネタを書けばよいコラム記事であれば、1本3万円をいただける案件はかなりありがたいお話ですが、多くの場合、取材や企画提案、編集作業も含まれるので、時給に直すと結構ハードな金額感になります。執筆だけでなく、下記のような作業が発生してしまうからです。

・取材先の下調べ(30分)
・移動時間(往復30分〜1時間)
・打ち合わせ(30分〜1時間)
・取材時間(1時間〜2時間)
・録音音声の確認(30分〜1時間)
・執筆、編集(2時間〜3時間)

 優秀なライターさんであれば、いかにこの時間を効率化して時間単位の収入を大きくできるかを考えると思いますが、私の場合はどうしても執筆・編集に時間がかかりすぎてしまうため、なかなか割を合わせることができないんですよね。

■どうすれば10万円プレイヤーになれるのか?

 では、どうすれば1本で10万円以上稼げるWebライターになれるのでしょうか。誤解を恐れずに言えば「Webライター」のままでは無理です。

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