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おもしろ~ぃ「未来は決まっており、自分の意志など存在しない。 心理学的決定論」★5

2021年 妹尾武治

心理学的決定論
「この世は全て事前に確定しており、自分の意志は幻影だ」

目次
はじめに
第1章 自由意志と決定論と
第2章 暴走する脳は自分の意志では止められない
第3章 AI
第4章 そもそも人間の知っている世界とは?――知覚について
第5章 何が現実か? 唯識、夢、VR、二次元
第6章 量子論
第7章 意識の科学の歴史
第8章 意識の正体
第9章 ベルクソン哲学にヒントが!
第10章 ベクション心理学的決定論
第11章 マルクス・ガブリエルの新実在論
第12章 アートによる試み(妹尾の場合)
第13章 Cuttinng Edgeな時代に生きる

こういうの弱いな~楽しい! ワクワク!

「決定論」を、いろんな実験結果から説明し、信憑性を高めて、そうなのかもと思わせてくれる。この手に詳しい人はどう思うか分からないけど、何にも知らない自分にとっては、とても楽しく読めました。

自由意志はない。世界は事前に決まっている。
自分の意志で行動を決めているように感じるが、それは幻想。全ては環境と身体の相互作用から生まれる脳の反応によって決まっており、それはある意味で最初から最後まで結末が書かれている。
自由意志は神が仕組んだ罠。我々は扱える情報量の大きさに応じて、自由意志の錯覚を強く与えられているようだ。

脳の暴走による犯罪、自分の意志で止められない行動。どこまで自己責任なのか? たまたま生まれつき多数派か少数派か。少数派の人たちの悲劇よ。「我々は環境と身体の相互作用によって生じる脳内活動という不可避で圧倒的な人間を操作する力(神?)の奴隷」

脳の異常の問題も考えさせられるなー。

知覚世界と物理世界は異なる?てのも興味深い。「環境・外界は我々の脳内で構成されたもの、もし外界が存在してもその全容はつかめず、5つの感覚器官を通してしか見ることができない、それが人間」知覚世界の歪み。

どうなってるのやら。他生物の世界も。全然違うのかな、やっぱ。

「観察によって世界のあり方が初めて固まる」てのは、聞いたことある。二重スリット問題? おもしろげ。「観察されるまで複数の世界が同時並列的に存在可能、観察を行うことで一意に現実が決まる」

うーん…。興味あるけど、分かるようで分からない。

「世界の本質は情報。意識とは情報であり、生命とはその情報を増やすために配置された存在である。意識は情報の変動に過ぎず、自然法則に従う」
うん、よく分かんない笑 読んでからちょっと時間経ってるから尚更。

などなど、いろいろ。

その他メモ。
能動的意志の無限後退、脳の中の小人、ギルバート・ライル、哲学的行動主義、リベットの実験、ラプラスの悪魔、アイオワギャンブリング課題、プライミング、ケリー・マクゴニガル、意志力、AI のブラックボックス問題、デビッド・チャーマーズ、ハードプロブレム、韓国漫画家boichi「origin」、哲学的ゾンビ、チューリングテスト、中国語の部屋、ウィリアム・ハーディー・マクニール、唯識、素朴実在論、量子論、邯鄲(かんたん)の夢、バートランド・ラッセル、二重スリット問題、エヴェレットの多世界解釈、シュレーディンガーの猫、ペンローズ、量子脳理論、NCC ニューラル・コリレイツ・オブ・コンシャスネス、IIT ジュリオ・トニーノ、茂木健一郎ワン・コンシャスネス・ハイポセシス、前野隆司、受動意識仮説、ベルクソン、クロノスタシス、ゼノンの矢、ベクション、非風非幡、エルンスト・マッハ、マルクス・ガブリエル新実在論、ダン・ブラウン、オリジン、CPR原子生命体

自由意志はないのか、すべて決定してる世界なのか? まあ、真実は分からないけれど、とにかく、興味深い話を分かりやすく説明してくれて、知的好奇心を存分に刺激してくれる楽しい一冊でした!

★\(^^)/☆


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