「昭和史(上)」を読む1 ー日本の現代の始まりはいつか?ー【第一次世界大戦】

「はじめに」393字
日本の現代が始まったのはいつか?

それを考えるときに、1920年、正しくは1918年ごろに始まって、戦時、戦後の計画化と窮乏を経験し、その後の連合軍の占領と民主化を経て1955年ごろにほぼ戦後の経済成長の条件が整うところまでを1つの時代としてまとめることができる。

1920から1955も更に三つに分けられる。

ここでは便宜上1920年代から1930年代前半までを第1の時期と考える。大正デモクラシーから昭和初年まで。

1935年から1945年まで陸軍の支配の元に進められた戦争と計画化と破壊の時代。

1945年から1955年までは民主化と経済復興の時代。

この本では政治と経済の角度だけではなく、なるべく複合的に思想や文化の領域まで多少触れて考え直してみることを試みる。

そして更に、ある時期における断面図と歴史的な流れとを交互に書き込んで行くことによって時代の変化を浮き彫りにしたい。

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