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抹茶専門ブランド「千休」で抹茶クッキー缶をつくった理由〜商品開発するときに大切にしたこと、意識したこと〜

千休の新商品「抹茶クッキー缶(2種)」をつくってから、もう少しで1ヶ月が経とうとしています。(2021年4月11日現在)

ありがたいことに、ご好評をいただき、いろんなお客様からも嬉しいコメントをいただいています。本当にありがとうございます!

初回は1日で完売し、2回目に仕入れた数量も2日ほどで完売。

「いやいやまだ始まったじゃん…」「最初だけかもよ」と思った方いらっしゃるかもしれませんが、今までの数字を見ると、レギュラー入りするのでは無いかと目論んでいます…笑

今月は、しっかりと割れない綺麗な状態でお客様のもとに届き、喜んでいただけるか見ています。

ここから数を増やしていって、レギュラー商品として安定供給していけたらいいなと考えているので、どんどん口コミをいただけると嬉しいです。

構想から約1年、試行錯誤しながら作ったものなので、リリースするときはどれくらい反応をいただけるか正直不安でした。
こうやって結果として残せてよかったです。

このnoteでは、そんな抹茶のクッキー缶を

  • どうして作ったのか

  • どんなことを大切にしながら作ったのか

  • パッケージで意識したこと

  • 今までの失敗談(出来上がるまでのストーリー)

などを綴っていきます。

購入を検討する際や、購入した後、抹茶クッキーを食べながら読んでもらえると嬉しいです!

「そんなnoteを読む前に、気になったから買う!」という方大歓迎です!笑
下記サイトからご購入ください。AmazonPayも使えるので、Amazonユーザーの方は簡単に購入いただけます!


抹茶クッキー缶を作ろうと思った理由

現在、千休で扱っているスイーツは、米粉の抹茶フィナンシェ「たまゆら」のみ。

米粉の抹茶フィナンシェ「たまゆら」

それからというもの、毎日のように(今でも)

「レギュラーの抹茶スイーツラインナップを充実させたい」

と一年前くらいからずっと思ってました。

詳しくは、こちらのnoteをご覧いただきたいのですが、いろんな抹茶スイーツに挑戦していましたが、レギュラーラインナップになかなか加わることができませんでした。

そんなときに「パクッと食べれて幸せな気持ちになれるもの」と考えて、いろいろ出したアイデアのうちのひとつが抹茶クッキーでした。
そして、クッキーだとしてもギフト用としてつくるならクッキー缶がいいかもしれないと思いついたのが、今回の商品開発のはじまりです。

クッキー缶は、買ったこと、もらったことありますか?
缶のふたを開けた瞬間、なんともいえない幸せな気持ちになれるのがクッキー缶なんです。

なんでですかね…ジュエリーボックスとかクッキー缶とか、一つの箱にいろいろ詰まっているものってときめくんですよね。笑

そんな、ギフトとしてもらったら嬉しい&おいしい&パクッと食べれるヘルシーな抹茶スイーツをコンセプトにして完成させたのが、千休の抹茶クッキー缶です。


グルテンフリーの抹茶クッキーをつくるときに大切にしたこと

クッキーに限らず、私が千休の商品をつくるときに大切にしていることがあります。
それは、このブランドを立ち上げたきっかけにも繋がるのですが、

「本当においしい抹茶ラテやスイーツが、どこでも手軽に手に入るようになったらいいのにな…」
「大好きな抹茶スイーツを罪悪感なく食べられるようになったら、幸せになるのにな…」

という根底にある想いです。

そんな想いを叶えるために、千休のスイーツは、全てグルテンフリーにこだわってつくっているのです。

抹茶クッキー缶を作るときも、

  • グルテンフリー であること

  • 本当においしいと感じること

の2軸を大切にしながら、何度も試作を重ねました。

ほろほろ食感がクセになる『スノーボールクッキー』

グルテンフリーの抹茶生地に、ナッツを練り込み食感をアクセントに。

まわりにまぶしてある粉糖の甘さはあるものの、全体的に甘さ控えめな仕上がりにしました。

抹茶の色や味がきれいにでるように、それに合った京都府産宇治抹茶を選び、贅沢に生地に練り込んでいます。

試作当初より1.5倍ちかくの抹茶を入れることになりましたが(予想外の展開…笑)、そうしたおかげで周りにまぶしているお砂糖の甘さに負けず抹茶の味を感じられるようになっています。

後味にほんのりと感じる抹茶本来の味を楽しめて、パクパクいけてしまう、とても食べやすいクッキーです!

1缶に7個入ってます。

抹茶の味をダイレクトに感じる『抹茶サブレ』

京都府産宇治抹茶を贅沢に生地に練り込んだシンプルなクッキー。
余計なものは何も加えず、抹茶本来の味を存分に感じられるようにしました。

これ、抹茶好きさんたちから、好評の声をかなりいただいています…笑

甘さ控えめなので、甘いものが苦手な方にもおすすめなオトナな仕上がりになりました。

胃もたれしない甘さでありながら、抹茶との味のバランスを保ち美味しく感じるラインを探ってたどりついた味です。

私の中で

「ただ抹茶をたくさん入れて、濃厚にすればいい…っていうわけではない」

という信念(想い?)があります。
濃厚な抹茶スイーツは美味しいのですが、抹茶には、そのスイーツ自体を美味しく感じる適量があると思っているからです。

だから無理にたくさんいれなくても、良質な宇治抹茶を使っているので、断面の色が綺麗にでます。

甘さはかなり控えめに感じるかもしれませんが、ぜひ抹茶本来の味をパクッと一口で楽しめるクッキーと思いながら味わっていただきたいです。

1缶に6個入ってます。

抹茶クッキー缶の見た目で意識したこと

缶の色、リボンの大きさ、それぞれの位置

ギフトを送る側の心理としては、大体の場合は「パケ買い」です。
リサーチした時に多かった声が、

  • これを相手に渡したら喜んでくれそうというイメージが湧く

  • 自分でも欲しいくらい可愛い

と思ったときにギフトを購入するということでした。
もちろん「かわいい」「かっこいい」の感覚は人によって違います。

そのため、定量ではかれるギフトとして必要な要素を洗い出し、それをパッケージに反映させたのが今の見た目です。

結果的に、パッケージがかわいい!というSNSで声が上がってきているので、間違ってなかったなと自負しています。

ただ、まだ改善点はあり…

モニターの方からいただいた意見を改善しながら、より箱を開けた時にハッとするような見た目にしていきたいと考えています。

抹茶クッキー缶ができるまでのストーリー

最初は2種類のクッキー缶じゃなかった

今は2種類のクッキー缶として

  • 抹茶スノーボールクッキー

  • 抹茶サブレ

を詰め合わせて販売していますが、実は最初は違いました。

スノーボールだけのクッキー缶を作ろうと思っていたのです。

当初の完成図…丸缶で可愛らしい感じには出来上がっていました


通常のものと、濃いものの2種類を入れて、抹茶の味を楽しめる缶を作りたいなと。(これはこれで、普通においしくて可愛いので、希望が多ければ発売しようかな…)

スノーボールは、学生のときからずーっと人気のあるクッキーで、ほろほろした食感がたまらなく、定期的に食べたくなるんですよね。
「わかる、わかる」とうなずいてくれる方もいるのではないでしょうか。

ただ、いろんな事情が重なり(マガジンで前に書きました)、スノーボールだけでなく2種類をいれてクッキー缶にすることにしました。

特徴のちがうクッキーを入れることで、味や食感に飽きず最後まで楽しめるようになったので、方向転換してよかったです。

クッキーがなかなか決まらない…

クッキー缶といえば、一面にいろんなクッキーが敷き詰められているイメージがありますよね。

大きいものから小さいものまで。
いろんな種類が入っているものが私は好きです。
宝箱を開けるような気持ちになるんですよね。

でも、実際やろうとするとすごく大変…笑

まずそれぞれのクッキーがしっかり缶に納まるようにサイズを統一しなければいけないし、種類が増えれば増えるほど手間もかかって、たくさん作るのが難しくなってしまいます。

見た目にこだわるのは、今までやってきたことで、この先もやっていきたいことです。
ただ、それだと時間がかかりすぎる…
そう判断し、まずは見た目は普通でも「おいしい」をつくりたいと思い、2種類のクッキー缶をつくることにしたのです。

最初から決めていたスノーボールと、それと対象的な食感や味が出せるシンプルなサブレ。

この2種類に決まったのは、試作を始めてから半年くらい経ったときでした。

甘さが印象的なスノーボールと素材の味を感じるサブレ


クッキーにつかう抹茶が決まらない

正直、ここに一番時間がかかりました…

わたしの専門とする部分でもあるがゆえ、納得するまでに時間がかかりました。

最初は、私の中でスイーツならこれ!と思っている宇治抹茶を使いました。
もちろんすごくすごく美味しかったのですが、何かインパクトが足りない…

普通の製菓用の抹茶よりも質が良くて、そのまま飲んでも美味しいものを使っているのですが、それだと抹茶の味が焼いたときに飛んでしまうことがわかりました。

そのため、次に取り組んだのが
もう少し苦味のつよい抹茶を使って、後味に抹茶を感じるようにしてみる
です。

試作してみると、以前よりも抹茶の味をすごく感じることができました。

一方で、色が黄色くなってしまい、綺麗な抹茶色が出ない状態に…
渋みも出てしまっていて、抹茶感はあるけど私の理想から離れてしまいました。

使う抹茶が違うだけで、これだけ色味が変わってきます

そこから、いろんな抹茶をつかってクッキーを作りまくります。

何種類もの抹茶を集めて、味のちがいやクッキーとの相性を確かめました
使う抹茶、抹茶の使用量がちがうだけで全然変わる


それをしながら百貨店でクッキー缶を買い漁る日々。
バレンタインもあったので、海外の有名ブランドや、最先端?のお菓子屋さんのクッキー缶を買える機会あったのでタイミングがとてもよかったです!

この時は、クッキーにすごいお金を使いましたが、そのおかげで「おいしい」と感じるのはどんなときか…なにがあるとおいしいと感じるのかが明確になりました。

そうやって試行錯誤しながら1年近くかけて見つけた宇治抹茶を、クッキーとして使うことを決めたのです。

いや〜本当に大変でした。笑

試作って、バッチリハマるとパッと決まる時もあるのですが、決まらないときは、諦めたくなるほど決まらないものです。笑

当初よりも1.5倍の抹茶量を1缶あたりに使うことになったのですが、自信をもって販売できるものになったので納得しています。

本当においしくて、抹茶を感じられる、クッキー缶。

既にリピートしてくださっているお客様もいらっしゃり、販売まで到達できてよかったです。


抹茶クッキー缶で、心が癒される人が増えますように

私は、抹茶にであってから、本当に心に余裕が持てるようになりました。
それは抹茶の成分的な要因もあるし、抹茶自体がもたらす思想や雰囲気のおかげもあると思います。

心に余裕が持てたおかげで、身近な人を大切にする気持ちがもてるようになったり、相手を許せるようになったりしました。
セカセカまだしてますが(かなりせっかちと言われます…笑)、以前よりは落ち着きがでて(たぶん…笑)、良いことばかりです。

抹茶は、飲むだけじゃなくて食べることができます。
道具がなきゃいけない、作法を知らなきゃいけないなど「口にするのにはハードルが高い」と思う必要はありません。

そのハードルを下げるために、千休の商品を作っています。

千休の抹茶クッキーやスイーツをきっかけに、身近な人に「せんきゅー」を気軽に言えるくらい、心が癒され余裕が持てるようになったら嬉しいです。

ぜひクッキー缶だけじゃなく、千休の抹茶商品で気になったものをお試しいただけたら幸いです。

どれも本当におすすめです!

最後までお読みいただきありがとうございました。
いつもせんきゅーです!


ここまで読んでいただき、
「クッキー缶食べたくなってきた!!!」という方は、お試しください。
ぜひぜひぜひ食べていただきたいです…涙

2〜3営業日で届きます!(2022.04.11現在)

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抹茶のことをあまり知らない…という人が学べたり、教養をつけることができるnoteにしていきます。 また、こうやって抹茶と関わっているんだという私の生活を覗き見できるような内容にする予定です。

千休の部屋

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