君とぼくを結ぶ、切符。

君とぼくを結ぶ、切符。

オオタミナミ

笑顔がすてきな女の子と、平凡な男のほんとの話。

君とぼくは、ただの通話友だち。
顔を合わせることもないから、何でも話せた。
代わり映えない毎日の、唯一の楽しみ。

「ねえねえ。私のこと、どう想ってるの?」
答えられなかった。心にたくさんの傷を抱えている君を、受けとめる勇気がなかった。

とある日、体調を崩して寝込んだ。
苦しさよりも孤独を感じていた。
こんな時、君がそばにいてくれたらな。

「ねえねえ。私のこと、どう想ってるの?」
「この先も、ずっと一緒にいてほしい。」
何てことを言ったんだ。顔も合わせたことないのに…

東京と関西の遠距離で、デートは3ヶ月に一度。
渋谷のおしゃれランチ。ちょっと背伸びした、
横濱の高級洋食店。隠れ家みたいな料亭。何より…
君の作るお弁当は、冷めているのにあたたかくて。

Will You Marry Me?

理由がなくても、君に会いに行ける。

その言葉は君とぼくを結ぶ、切符になった。


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