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「現金なんて、お金の無駄づかいだ。」

 タイトルは、私のセリフではないです。

 日本最大規模の公募型広告賞「第55回宣伝会議賞」(2018年3月9日発表)で最高賞のグランプリを獲得した、クレジットカード会社のクレディセゾンの「生活の100%をカード払にしたくなる広告」というお題に対して、応募があったコピーです。

 「アイツ、現金なヤツ。という言葉がありますが、現金ではポイントは貯まりません。現金なんて、お金の無駄づかいだ。」という話の持って行き方で、生活での支払いを現金中心ではなく、クレジットカード払中心にし、ポイントを貯めて得しちゃいましょう、という、なんともキャッシュレス時代にマッチしたコマーシャルです。

 発表が2018年ですから、この感染症蔓延前ですが、その頃より、今の方が、圧倒的にクレジットカード払などのキャッシュレス化は進んでいます。

 現在、2024年上半期をめどに、新しいデザイン・人物の肖像画の一万円札・五千円札・千円札の発行が予定されています。

 新一万円札:渋沢栄一、新五千円札:津田梅子、新千円札:北里柴三郎、の肖像画となります。

 ところが、このところのキャッシュレス化の進展は、思いのほかで、私自身も、現金そのものをあまり使わなくなっています。

 この新札の活躍の機会は、現在の紙幣より、低減することはほぼ間違いないでしょう。

 それはなぜか。それは言うまでもなく、冒頭のキャッチ・コピーが示しています。

 クレジットカード払などのキャッシュレス払の多くが、電子マネーなどに交換できるポイントが付くため、まさに「現金なんて、お金の無駄づかいだ。」という情勢が到来しているのです。
 ※その他、現金には、盗難・横領などの管理面でのリスクがあり、また、帳簿記帳が、システムにより自動化されることも手伝って、キャッシュレス化を後押ししている背景もあります。将来、税務申告なども、これらの自動化を前提に仕組まれていくことでしょう。

 私は、長財布と小銭入れの2つを併用し、持ち歩いています。

 それらは、それぞれが現金入れですが、その実態は、長財布が様々なカード類とレシート入れであり、小銭入れがIC定期券(スイカ)入れと化しています。
 ※以前は、硬貨の出し入れで、小銭入れのチャックがよく壊れたのですが、今はなかなか壊れなくなりました。小銭の登場機会が減った証拠です。

 かくいう私は、次のような支払形態を取ることが多くなりました。

・自動販売機など、ちょっとした買い物は、スイカで(基本、現金を前払いでチャージ)

・スーパー・ドラックストア・コンビニ、あるいはレストランなどでの支払いは、銀行の普通預金のICキャッシュカードとの併用であるVISAデビットカードで(即時、口座引落し)

・それなりに大きな買い物で、盗難補償などの保険が欲しいときは、クレジットカード
 ※ちなみに、簿記会計で、デビットは「借方」、クレジットは「貸方」の意味です。

 いずれも、ほぼポイントが付きますので、「現金なヤツ」ほど、「キャッシュレス化」が進んでしまうのです(「キャッシュ=現金」ですから、言葉上は矛盾します。)。

 なお、私は、本屋では、図書カード、特定の飲食店では、ジェフグルメカードを、それぞれ活用しています。

 これらの金券は、金券ショップで購入すると、何%も割引きされるため、通常のキャッシュレスのカードのポイントとは、比較にならないからです。

 感染症蔓延もあり、より一層、キャッシュレス化は進展しましたが、果たして、近未来、渋沢栄一の活躍はありますでしょうか。

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