理想のマネージャー

プレーヤーとして優秀な人って必ずしもマネージャーとして優秀じゃないよね。その逆も稀にありで、プレーヤーとしては冴えないけど、マネージャーやらせたらすごい人もいる。
マネージャーとして優秀な人について思ったことがあり、今日はマネージャーの理想について書いてみますね。

マネージャーとして優秀な人は「3人寄れば文殊の知恵」ができる人。逆にだめなのは「船頭多くして船山に登る」な組織を作ってしまう人。
具体的には、部下・同僚のいいところを引き出して、人が集まることの会社の利益を増やせる人。悪い人は部下・同僚のいいところを引き出せずに部署のパフォーマンスを下げてしまう人。

残念ながら、今一緒に仕事をしている上司は悪い方です。○○ハラするような悪い人ではないし、人柄としても悪くない。プレーヤーとしてもすごいと思うけど、ごっそりやる気・思考力をドレインされてしまいました。

原因は上司の中の正解が上司の脳内にあって、それに合致しないもの全部ダメ出ししてちゃぶ台返し。小学校のテストで掛け算の順番が逆であったらバツをつけるかのごとく、理想像が狭く、自分のインスピレーションが脳内にこびりついている。
結局、賽の河原で積んだ石を崩すが如く全部ぶっ壊して、部下の考えたことなど最初からなかったかのように「俺の考えた最強の石積みストラクチャー」を完成させる。
「俺の考えた最強の石積みストラクチャー」に部下の考えたエッセンスは一ミリもないので、頑張って考えた部下は徒労感だけが残る。正直「頑張って考え抜いてもこれじゃ自分いらなくね」としか思えない、いわゆる学習的無力感に駆られる。
最初こそは素直に私が未熟なのかと思いましたが、上司の着地点も自分の最初想定していたものと正直さして変わらず、たぶん実力ではなく上司の思考が原因だと思い始めました。まあ、結局ぶっ壊されて実施できないから結果がわからないですけどね!

もちろん、上司にはプレーヤーとしての一定の実力や経験が伴っていて、上司の考えることは会社経営的正解ではあると思うんですが、組織メリットを引き出せてないんですよね。最初から思う自分の正解しか目指さないのなら1人で動けばいい話。わざわざ部下が考えてる時間は結局無駄でしかない。自分がやるのがいいという結論に達していくから、後任も育たない。

いい上司は逆。部下の考えたことを「いいないいね」って言いながら育て伸ばし、足りないところは豊富な経験・知識を元に「こうするともっと良くなるよ」とアドバイス。上司1人では考えられなかったアイディアをみんなで磨いて実現させていく。他者許容が上手いのだ。
そういう環境下では部下はグングンやる気を出して伸びる。それに伴って組織の成果もグングン伸びる。
組織で働くメリットの真髄はここにあると思います。1+1を2ではなく3,4,5って育てていける。人と人とが関わることで良い化学反応が起こる。

結局愚痴っぽくなっちゃいましたが、賽の河原じゃプロジェクトを最初から最後まで回せないので、自分の考えたことが会社経営的にも正解だったのかわからないまま。PDCAサイクルを回そうにもP止まり。これじゃあ何がいいのか悪いのかもわからなくていつまで経っても成長できない。

部署は嫌いでも会社は嫌いじゃないので、異動できなきゃ辞めるかも、メンタル休職一歩手前だよって趣旨の強めの異動希望を上司に伝えて様子を見てます。
幸い、人柄を見て前者か後者か社内の人を見極める機会には恵まれていて、賽の河原の鬼っぽい人は何人か把握してますので、避けた希望が出せそうです。
将来、人をマネジメントすることがあったら良い反面教師だと感じています。

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