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まちづくりリノベーションのチャンス

「くずまきクラフト市」の根底の想い

町になかったのなら、自分たちが作ればいい。ほしい暮らしは、自分で作ればいい。この町を、自分たちの好きなもので楽しんでしまえ!

くずまきクラフト市は、町に住む私たちこそが、葛巻の良さに今一度目を向け、気づき、再認識するきっかけとなりました。

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良さがあるから、あれだけの来場者が年に2回のイベントのために葛巻へ来る。それは、外からやっと見えるものなのかもしれません。慣れすぎて、当たり前過ぎて、よそと比べて無いものねだりしてたら気づけないものなのかもしれない。

この町にはなにもない、と町のせいにするのは簡単なこと。でも、本来ちゃんとあるものから目を背けておいて、葛巻が悪い、葛巻なんて、とする考え方が、とても悲しい。ちゃんとあるのに...

遠藤邸という会場は、その再認識の場となりました。町の歴史を包み込むような存在であるこの場所を、生かそう。手仕事というツールで。という、“挑戦“でもあったのですよね。

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やりながら、もちろん良さだけでなく、同じくらいの悪さも痛感させられました。それは、共存しているもの。だからといって、悪さを否定しても、町の成長どころか、もはや個人の成長もないのではないか?逆手に取って楽しむくらいでなければ、どこに暮らしてもこれからの時代、同じことではないのか?

というわけで、2回目3回目と開催を進めていきました。終わる度、いつも寂しかったです。準備は長いのに、終わるときはあっという間。そして、いつも抱いていた想い

“この楽しさが、明日も明後日も続いていたならいいのに・・・”

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はい。これが次なる私たち「やどり木」へと繋げていった想いです。

葛巻を楽しみたくて、自分たちの住んでいる町に魅力を見出だしたくて始めたこと。そのことは、こころから喜びを感じられることでしたから!いつもその気持ちでいられたら・・・その気持ちが日常だったなら・・・そう願った。どんなふうにだって、面白く出来るはずなんだ!!

2019年3月、私たちはとても恵まれ、色んなサポートが入って「㈱やどり木」は立ち上がりました。くずまきクラフト市のような賑わいを、日常へとしていくための具現化を、“お仕事”として展開していくためです。

そんな仕事あるのかどうかも半信半疑でしたけど。それこそ、「ないものは創る」です。こうして、(株)やどり木の根本の想いである

「町のもともと潜在価値があったものに、新たな価値を見出す“まちづくりリノベーション”」

は確立されていきました。ここからブレない、ということですね。

まちなかステッカー

前々回の投稿で記しましたが、今回のコロナ騒ぎの中での、GWの営業を決めるにあたって立ち返った部分です。町の中でSTAY HOMEをしている葛巻の人が、今一度町にあるモノやコト、時間に目を向けてみるいい機会になるように、私たちやどり木が在れたなら。葛巻も面白いぞって、気づくきっかけを仕掛けられたなら。

今年、くずまきクラフト市は開催を諦めました。もちろん、このコロナ騒ぎのためです。とても悔しかった。諦めるのに時間がかかりました。やっとここまで来たのに、と。

でも。お店は、諦めるわけにはいきません。“お仕事”だから。支払わなければならないものも、必ずある。だから、開ける。これからも。

そして、イベント自体はなくなってしまったけれど、やどり木店内でそれに代わることは仕掛けていけることもわかってきた。それは、そもそも私たちのやりたかったことでもあり、まさしく「くずまきクラフト市を日常へ」としていく企画となる。これでこそ、やどり木の本領発揮となるでしょう。

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コロナが落ち着いた後に見えている景色は、きっと、コロナの前に想像していた景色よりずっと、芯を持った創造性にあふれた素敵で楽しい毎日に違いない。葛巻のまちなかの未来を想って、とてもわくわくしています。




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