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相手のやる気を引き出す“マル秘”テクニック教えちゃいます。

こんにちは!「プライマリ・ケア」を担当しています、てつこと長岡哲輝です。

HAMTマガジンの「プライマリ・ケア」は今回で11記事目になります!

いや〜自分でもよく連載続いているなぁと感心しています(笑)

noteって記事を編集するたびに、「またきてくださいね」とか「執筆お疲れさまです」って何気ないひとことがあって、モチベーション維持に繋がります。

記事を投稿すると「〇か月連続投稿!すごいです!」と褒めてくれるので「よっしゃー今回も書けたぞ!」みたいな自己効力感をUPさせてくれるんですよね〜。

noteさすがっす。笑

さて今回は、前回に引き続き「行動変容」について取り上げます。

*行動変容とは
健康増進のために、ライフスタイル・行動をよりよく変化させていくこと

「行動を変えたいと思っている!」「でも、自分にできるかな?」

そんなじぶんを変えたくて一歩踏み出そうとしている人の「やる気」」をアップさせる関わり方や、コツを教えちゃいます!

それではいってみましょう!

前回の症例をおさらい

「膝関節痛」を訴え、鍼灸院を受診した60代女性、まゆみさん(仮名)。

肥満(BMI>25)、変形性膝関節症の既往歴がある。

かかりつけの整形外科医からは、「膝の変形はまだ軽度なので、体重を減らせば進行を遅らせることができる」と言われている。

「適度な運動」「バランスの良い食事」をするように指導されたが、自宅にいるとついつい間食をしてしまうし、食事を変えるのはなかなか難しいと感じる。

ココ最近は、膝の痛みで歩くのがおっくうで、近所のスーパーにはついつい車を使ってしまう。運動は全然できていない。

「膝の痛みには鍼灸がいい」と友人から聞いたので、なんとかしてほしい。と訴えて来院されました。

治療担当は、「行動変容のアプローチ」を勉強し始めたばかりのB先生です。

B先生は、まゆみさんの「わかっちゃいるけど・・・」の気持ちをていねいに傾聴しました。

食事とか運動とか、いろいろ指導したくなる気持ちはグッとこらえて、「まずは膝の痛みを緩和する治療をやっていきましょう」と説明して、治療目的を共有しました。

治療が終わる際、

「よかったら読んでみてください」

膝痛体操が書いてあるパンフレットをお渡しして、さりげなく運動を促しました。

その後、まゆみさんが2回目の外来にやってきました。

B:こんにちは。お膝の具合はいかがですか?
ま:治療していただいて少し楽になった気がしましたが、今は元に戻ってしまいました。
B:なるほど、前回お渡ししたパンフレットは見ていただけましたか?
ま:一応、目は通しましたが・・・
B:実際に運動をはじめるのは、まだ難しそうですか。
ま:そうですね、運動しなくちゃとは思っていますが。怠けてはいけませんね。
B:いえいえ、怠けているわけではないですよ。これから一緒に頑張りましょう。
ま:そうですね・・・

すこし、まゆみさんとのコミュニケーションに行き詰まっていますね。

患者さんの行動を変えるのは、そうそう容易くはなさそうです(^_^;)

そこで、この患者さんは「行動変容のどのステージにいるのか?」を考えてみましょう!

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