毎日未来を考えていると仕事が上手くいく
先々のことを考え、計画し実行するということは多くの人や組織がやっていると思います。
しかし、未来を見る頻度は計画を立てるタイミング、あるいは定期的に進捗を振り返るタイミングなどのみということが多い気がします。
本当は毎日未来を見て、今日やるべきことを考えて行動すると、より上手く実行していけるようになると私は考えています。
毎朝まず未来のことを考えて今日の行動を決める
まず、毎朝その日にする行動を考える時に、未来を見ます。
1ヶ月先くらいまでに終わっているはずのことを見たり、それに向けて具体的にやらなければいけないことがリストアップされていればそれも見ます。
そしてその中から
絶対に今日やっておかなければならないこと
今日やっておけば余裕を持って進められること
今日はまだやらなくても大丈夫なこと
と振り分けます。
そんなにじっくり時間をかける必要はなく、1はすぐできますし、2も1ヶ月以内くらいのことであればパッと見で抽出できると思います。
1にも2にも入らなければ3ということになります。
そしてできるだけ2の「今日やっておけば余裕を持って進められること」を多くやれる状態になっていることが理想です。
もし1の「絶対に今日やっておかなければならないこと」しかやれない日が続いている状態になっている場合は危険です。
そのうち1が溢れてきて、「今日やっておかなければならない」のに、時間が足りなくてやれないというものが出てくる可能性があります。
そしてその状態は心身への負荷も高いです。
そうなる前に、「余裕を持って進められることをやってないな」となった時には、スケジュールや作業内容を調整するなどの対応をした方が良いです。
もちろん計画を立てた上でその日にやるべきことがある程度決まっている場合もあります。
しかし、事前に立てた計画で完璧に全てを網羅できていることはほぼ不可能です。
進めている最中に見落としに気づくこともありますし、そもそも計画を立てた時と状況が変わって新たな作業が発生することもあります。
その意味でも、短い時間でも毎日常に未来を見ていくことには大きな価値があります。
目先のことだけを考えていると常に余裕がなくなる
未来のことを見て、それに必要なことを進められていれば、余裕が生まれやすいです。
逆にいくら先々に必要なことをリストアップしてあったとしても、日々目先のことだけを考えて動いていると
やらなければいけないギリギリになって(あるいは遅れて)気付いて動き始める
ギリギリに動き始めたため余裕がなく、心身への負荷が高い
問題が起きた時に冷静に対処する余裕もたいため、質が落ちる
と様々な問題が起こります。
常に余裕がない状態で作業することになりますし、最悪の場合やらなければいけないことが忘れられて実行されていない、ということも起こりうります。
未来を見ていれば安心して目先のこともできる
未来を見ていることで、仮に今どうしても目先でやらなければいけないことが急遽発生したとしても、どれだけそれに時間を割いていいのかがわかります。
まだ余裕がある状態だとわかっていれば冷静に対処できますし、差し込む余地がないとわかっていれば、未来の作業を調整するなどして余裕を作った上で進められます。
あるいは他に余裕のある人がいればそちらに移譲するという可能性もあります。
(余裕がないのにそのまま詰め込んで進めてしまうのは意味がないのでNGです)
未来を見れない、未来を見ても行動できない状態は破綻する
未来を見て考える余裕がなかったり、未来を見ていても目先の作業に追われすぎて、本来やらなければいけないことができていない状態は破綻します。
そういう状態では「遅れているとわかっているけど、なんとなくそのまま進めている」ということにもなりがちです。
ただ、多くの人は「このままだとまずいな」と思っていても、「まだなんとかなる」とそのまま進めてしまいがちです。
常に未来を見て早めに行動すること、また早めに行動することができない状態を放置しないということを、各人が意識できると強く健全な組織になるのではないかと思います。