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サギ

昨日から、auPAYのキャンペーンの話をしている。その、第2夜である。


私と家内は、このキャンペーンに合わせて、買い物をリスト化し、この期間に集中して買うことにしていた。

だが、このキャンペーン、当然のことながら、限度額がある。


使用額の30%還元である。

だが、1回の使用限度額は、10,000円まで。つまり、還元額に直すと、3,000円までである。

期間中に、還元限度額は、ひとつのIDで、10,000円まで。

つまり、ひとり、約33,333円までが、対象の最高限度額になる。


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最初は、私のものと、家内のものとを合わせた、この限度額に入る計算だった。ところが、炭酸水メーカーを購入しようということになったのと、キャンペーン期間が途中で打ち切りになるというところから、家内と私の計画は、少しずつ狂い始めていた。


心配しなくて良いよ。

ちゃんと計算しているし、大丈夫だ。

私は、家内に、そう、言い切っていた。


心の中の、リトルkojuroが、反省を促すように呟いた。

あまり、自信満々に言い切るのは、良くないぞ。

人として、謙虚さも、大事だ。

特に、女王陛下(注1)を前にして、この、こだわりポイントにおいて、失態は、許されないのだから。


それでも私は、にやりと笑い、家内に、

大丈夫。安心しておいてね。

と、言っていた。


いろいろと、購入した。そして、夕食は、土曜日、回転寿司に行った。

日頃、外食をあまりしないので、今回ばかりはと、家内も、おおめにみて、許してくれていた。


家内が、席につくと、手を叩いて喜んだ。

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なんと、オーダーしたお寿司は、家内の大好きな新幹線に乗って、やってくるではないか。

早速、家内が、オーダーをする。

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すると、やってきた。

憧れの新幹線が。

お寿司を乗せて。

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心の中の、リトルkojuroが、呟いた。

今宵は、女王陛下も、さぞや、お喜びであろう。


ひとしきり食べて、本屋に行き、私の欲しい本を、何冊も購入した。

かなり家内を待たせたせいもあり、家内が言った。

のどが渇いたわね。


本屋に併設の喫茶店に行くと、キャンペーンの張り紙が、してあった。

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私はすかさず、飲み物を頼んだ。1つのみならず、ふたつ。それを、2人で、半分ずつ。どうせキャンペーン中ならば、2つの味を、楽しもうと。


その時、ちょっと違和感があったのだ。家内の表情に。

だが、もう、賽は投げられた。オーダーを、してしまっていた。


家内は、確実に、還元額がついているか、支払い都度、スマホを確認する。ここの支払いは私だったので、私のスマホを確認した。

すると、なんということか。

還元額が、ついてないではないか。

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普通ならば、こういうものが、ついてくるのである。

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これが、無いではないか。


私は、家内に言った。

レジのところにチラシが貼ってあるのに、還元がないとは、これは、詐欺のようなものじゃないか。


すると、家内が、落ち着き払って、一言、こう、言った。

このお店、キャンペーン実施店のリストに掲載されていなかったのよね。

だから、間違いじゃないのよ。


心の中の、リトルkojuroが、ちょっと震える声で、呟いた。

先走って、2つも買ってしまったぞ。コジ.....。


小志朗(注2)にかえり、2人で、2種類を、半分こで、分けて飲んだ。

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家内が言った。

うん。美味しい!

ふたつとも!!


私は、土曜日ということもあり、帰宅するとすぐに、申告した。

マッサージ、させて頂きましょうか。


家内は、満面の笑みで、言った。

持つべきものは、コジくんだね。


家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて平和である。

だから、

これで、いいのだ。


このときは、まだ、暗がりの中で悪魔が爪を研いでいることに、私は、気づかないでいた。


☆この、キャンペーンシリーズは、3部作です。明日まで、ちょっとしつこく続きます。笑笑



(注1)女王陛下とは、家内のことである。私に、ときどき、ミッションを与える、指揮命令系統の最上位者なので、ときに、家内のことを、そう呼ぶ。

(注2)我が家の車には、小志朗=こじろう、という名前がついている。







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