履物

私は、次女のスポーツを観戦するのに、あるいは、遠征に帯同するのに、スニーカーを、ほとんど履かなかった。

荷物を運んだり、会場の出入りなど、色々な場所で、どうしても、履物を脱いだり履いたりが、多かったので、いつも、クロックスだった。

クロックスを履き始めて、もう、かれこれ10年になる。

ジャージに、クロックス。いつも、同じ格好だ。

夏は、夏用で。

冬は、冬用である。

このクロックス。ひとつだけ不満を言うと、底がすり減るのが早い。そして、そうなると、雨の日に、すごく滑りやすい。

でも、そこそこ値段が張る物だから、毎年買い換えることもできず、少なくとも3年は、履き続ける。

夏用も、冬用も。もう、すり減っている。雨の日は、当然、滑る。

このご時世になって、試合観戦は、できなくなった。去年は、春のリーグも、秋のリーグも、そのほかの大会も、全て中止。ようやく、この春のリーグは開催したが、途中で、緊急事態宣言が出て中止。秋のリーグは、ようやくのことで、なんとか全ての試合を行うことができた。

でも、この2年間、吹っ飛んだ感じだ。

私は、土日には、相変わらずジャージにクロックスを履いているが、試合観戦は、お預けだった。

私にも、思うところはあるが、次女は、なおさらだろう。何も、口には出さないが。

来年の夏用のクロックスは、一昨年、既に購入している。

ここから、このご時世が落ち着いて、来年こそは、世界中の人々が、何の制約も無く、行き来し、距離を置かずに過ごせるようにと、心の底から、願っている。