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諸行無常

このご時世で、飲食店をはじめ、コンビニ、本屋などを含めて、いろんな店舗が、閉店している。

その傾向は、都心のオフィス街において顕著で、幾度となく出された緊急事態宣言や、テレワーク推進というのが、大きな影響を及ぼしている。

私が住んでいる地域の、駅中のコンビニにおいてさえ、次女のアルバイト先が、閉店してしまった。


私の通うオフィスは、新橋からほど近いところにある。そこでも、近隣に林立していたコンビニは、一店を残して全滅。シャッター街という言葉は、過疎地の商店街の言葉だなんて思っていたきらいのある都会人も、決して他人事ではないと、骨身に染みているのだと想像する。

例えば、こんな状況である。

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そして閉店した店舗で、職域のワクチン接種をするという。

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外出しているときに、浜松町に通りかかった。浜松町と言えば、世界貿易センタービルがある。


竣工当時は、日本のみならず、確か、アジアナンバーワンの高さを誇る、超高層ビルだった。

私が小学生のとき、ものの容量を数えるのに、霞が関ビルに代わり、世界貿易センタービル何杯分などという表現があったりしたのを、うっすら覚えている。

実は、この貿易センタービル、神戸三宮の浜側にも、見た目は瓜二つの、神戸商工貿易センタービルが、ある。


その、浜松町の世界貿易センタービルは、このご時世には関係なく、もともと決まっていた再開発計画のために、2021年6月30日をもってすべての店舗が営業停止になり、解体、建て直しになった。

改装竣工は、2027年3月の予定だと聞く。


私は、それを知らずに、モノレールに乗り換えようとした。すると、こんな感じだった。

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すべての店舗は、閉店。ビルごと、閉鎖だ。

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だが、惜しむらくは、地下の飲食店は、最後の1年間、まともな営業が、できなかったであろうということである。

最後の店じまいは、恐らく、華々しくやるつもりの店舗も、多く、あっただろうに。

そう思うと、「無常」と言う言葉を、想起せざるをえない。



この世は、何ものも、今のままということはあり得ない。

諸行無常、なのである。


この、日常を失った年月に、どこかで潮目が変わって、ピリオドを打ち、かつての日常を取り戻していく日も、いずれは、来るのであろう。

これも、低迷から、盛況へ変わっていく、「無常」である。



先日、帰宅時に、年休をとっていた家内から、LINEが入った。

次女が勤めていたコンビニは、新しい、別のコンビニに、なるという。

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私の狙いは、セブンの、エコバッグ。

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心の中の、リトルkojuroが、あきれ顔で、つぶやいた。

エコバッグ、たくさん、持ってるよね。

まだ、必要かね?


家内のこだわりポイントは、ポイ活と、クーポンと、節約である。

クーポンと、安売りの節約が出来るならば、恐らく、放っておいても、行くのが必定。

そして、家内に相談すると、こう、返された。


コジくん、コンビニで、2000円以上の買い物をするなんて、それは、贅沢。無駄遣い、とも言う。

.................。


私は、あえなく撃沈した。



諸行無常は、世のならい、である。

良いことも続かないが、悪いことばかりが続いて終わることもない。

明けない夜は、無い。

トンネルは、いかに長かろうと、いつかは、抜けるのである。


そう信じて、人は、進むしか、無いのである。


私が素直に忠告に従ったので、家内は、上機嫌である。


だから、


これで、いいのだ。


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