見出し画像

聞き上手は水仙の花?

はじめに

みなさんは何か目標はありますか?目標については大小を問わず、どんなものでもいいので目標はありますか??そして、人の話をよく聞きますか?いきなり、何を言い出したのかと思われるかもしれません。今回のテーマはこの2つではなく、後者です。実はこの質問最近知り合った人から聞かれました。僕自身、目標はありますが、それを返してもありきたりな返事でした。何が言いたいかと言いますと「自分にはこんな夢があります。あなたに夢がありますか?」と言葉では聞いていますが、「自分の夢はこれだ!お前の話などどうでもいい」というオーラが全開だったということです。これから書く内容はそんな人から感じた鬱憤について書いていきます。

画像1

私、聞き上手です(笑)

僕の中で信用できないアピールポイントが2つあります。1つ目が「コミュニケーション能力があります」。もう1つ目が「自分、仕事できます」。コミュニケーション能力ありますと豪語する人と仕事できますと自慢する人はだいたいどちらも大したことはないと思います。たまに例外の人もいますが、ごくまれで銀行の預金利息ぐらいの確率だと思います。では、なぜ、そういった人がそのようなことを思うのかについて書いていきます。
コミュニケーション能力がありますと豪語する人は、だいたい「誰とでも仲良くなれる」であったり、「人見知りをしない」といったりすることからそのように言う人がいます。以前にも書きましたが、コミュニケーションは一方通行ではなく、双方向のものです。つまり、自分にコミュニケーション能力があると思っている人は結構な確率で一方通行であることが多いです。そういう人の言う聞き上手は定型文に沿ったような質問をし、相手の返事には興味を示すことはありません。本当に聞き上手であれば、質問の仕方も返事に対する返しもしっかりしています。自分から聞き上手という人は「自分の話を聞いてくれ」と言わんばかりに自分語りをし、相手を退屈にさせます。それなら、いっそうのこと「一方的に喋るタイプ」と言われる方が身構えることができるので落胆することはないです。
「誰とでも仲良くなれる」というのは、大半が自分と合わない人を無意識のうちに除外している。もっと言えば、スターリンやポルポトみたいに自分に合う人だけ残して他を消していると言えます。コミュニケーション能力があると勘違いしているのは、おそらく自分に合う人だけを無意識に選んでいるだけで、実際のところ、自分が思っている以上にどころか世間が思っている以上にコミュニケーション能力はないと思います。「コミュニケーション能力がある」と自ら豪語する人の実情は「自分と合う人だけを選んで、コミュニケーションを取っています。自分に合わない人は存在しません」ということになります。まあ、なんと自分勝手なと思ってしまいます。あっ、僕が勝手にそう言っているだけですね(笑)。
話が変わるのですが、読解力という言葉をよく耳にすると思います。文章を読む機会が減ったから、読解力が落ちているとよく言われます。僕の勝手な解釈ですが、読解力=相手の話を聞く力だと思います。話であれ、文章であれ、相手の主張や意見が入っています。それをくみ取る力が読解力であれば、相手の話を聞く力とも置き換えられるような気がします。読解力が低いのは相手の話を聞く力がなく、自分というフィルターを通しているからだと思います。小説の問題で自分に置き換えて読むということがありますが、それは一種の自分語りですよね(高校時代までそういうやり方で国語の点数は最悪でした、、、(笑))。読解力を養うために本を読んで、書いてある主張を読み取ることであって自分なりの解釈を一旦捨てないといけないと思います。読解力が低いを相手の話が聞くことができないとなってしまうと人として致命的になってしまうという危機感が生まれるのではないかと思います。

画像2

周りが仕事できなくて優秀な自分は辛いっすわー

見出しの台詞は自称・仕事できる人の口癖です。これ言っている人、周りにいるわと思われた方も多いかもしれません。社会人としてまだ4年ぐらいしか働いていませんが、僕もこの台詞をよく耳にします。僕より長く働かれている方はもっと耳にしているかもしれません。なぜ、このようなセリフを言う人は本当に仕事ができるのでしょうか?全員を把握しているわけではありませんが、人並みぐらいでしょう。見出しの台詞を見ると言っている本人自身が何かしているわけではなく、単に周りを見てそう言っているだけです。つまり、周りができないということで、自分を上げて、仕事ができると思っているだけです。そういう人は結構仕事の流儀を語りたがります。聞いていても中身が伴っていないので、周りは呆れた顔をしますが、本人は「自分の言っていることが難しくて理解できないのであろう」と思っていることが多いです。
実際に仕事ができる人は周りのことをとやかく言わないのでしょうか?これは人の捉え方によりますが、口出しすることはあります。他人を貶めるような言動はしませんが、いい方向に持って行こうとするようなことを言ったり、したりします。自称・仕事できる人は周りを気にしているように見えますが、自分がどう思われているかを気にしているだけで、組織や目標に対する執着はほとんどありません。ただし、悪いことがあれば、周りのせいにします。とんでもない思考回路ですが、そういう人は少なからずいます。そういう人を突っぱねると「コミュニケーション能力あります」と豪語する人と同じになってしまうので、ある程度の距離感で接するのがいいんじゃないですかねー

最後に

散々書いてきましたが、僕自身は自分の話をよくするほうです。間違いなく聞き上手ではないです。相手の話を聞くようにしていますが、そう簡単なものではないので、まだまだ時間がかかりそうです。聞き上手な友達がいて、すごくうらやましいといつも思っています。本当に聞き上手な人は自分の話したい話を相手から質問を出させるようにします。腕のいい新聞記者などがよくやる手法です。もっと突き詰めれば、詐欺師やスパイなどもこういった能力に長けています。相手にひたすら話させて情報を得ます。この話だけ聞くとあまりいい印象がないかもしれませんが、相手を知るために相手の求めていない自分の情報を出す必要はありますか?ある程度、自分を出す必要はありますが、その会話の中で相手が何を求めているかを探っていくのが重要だと思います。「自分はこうだ!」と言われて、興味がなければ何の意味もありませんし、そもそも相手がはじめから自分に興味を持っているとも限りません。聞き上手な人はその見極めを一発でするでしょうが、自称・聞き上手は自分にみんな興味があるという前提から入り、逆に自分に興味のないことはテキトーにスルーします。おそらく聞き上手な人はそんなことはしないでしょう。聞き上手(笑)ではなく、聞き上手にならないとなー

画像3


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?