遺伝する疾患を怖がらないために

長く健康でいたいと思ったときに、両親や祖父母に特定の疾患を持つ人が複数いると、自分も同じようになるのではないかと心配になりますよね。

疾患が遺伝する時にはどんな特徴が現れるのでしょうか。

疾患が遺伝する場合は大きく3つに分けられており、1つの遺伝子の違いによって引き起こされ先天的な症状が多い「単一遺伝子疾患」、複数の遺伝子や要因が関わりあって発症する後天的な「多因子遺伝」、染色体の全体もしくは一部が過剰であったり不足がある「染色体異常症」があります。

単一遺伝子疾患や染色体異常症は先天的な面がありますが、多因子疾患の場合には、生活習慣などを気をつければ発症の予防ができる場合があります。

多因子遺伝でよく知られるものは、糖尿病・高血圧・脳梗塞・肥満などです。

どの場合も、必ずしも発症するものではないと思われていることが多いように、たとえ遺伝していたとしても日常生活や仕事のストレスなどの環境要因が条件に達しなければ発症しないため、すぐに怖がる必要はありません。

最近は遺伝子検査についても研究が進んでいて、信頼できる医療機関などで検査を受けることで、あらかじめ自分はどの疾患の傾向が高くなっているかを調べることもできます。

遺伝は、両親それぞれの遺伝子情報が顕性や潜性などの要因によって組み合わされ引き継がれているため、兄弟姉妹であっても同じように現れるとは限りませんが、特定の疾患にかかる親類が多い場合には、発症しないように気をつけた生活を心がけましょう。

まずは、正しい情報を得ることが大切です。

自分に当てはまる遺伝子疾患があるのかどうかを、詳しく紹介している情報サイトなどを活用して調べてみるのもよいでしょう。