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miibo AIプロトタイピング講座を実施しました

こんにちは、のびすけです。

2024年9月にmiiboAIプロトタイピング講座という短期講座を実施しました。
生成AIを使った"ちょっとしたAIプロダクト"を自分で企画して開発するといった講座です。

miibo社側からもプレスだしてもらってました。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000118546.html

miiboって?

AI開発のプラットフォームです。ノーコードで会話型AIを作成可能。
例えばAI機能付きのLINE Botが爆速で作れちゃいます。

これに限らないけど代表的な例だと問い合わせチャット系が割とサッと作れる

似たようなサービスだとDifyやCoze、最近だとZapierもこういったチャット形式のAIをノーコードで作れたりします。
(この手のツールたち、iPaaSとも違うAIPaaSとでもいうのかなんというのか。)

そんなmiiboを中心にしてAIプロトタイピングを実行していく講座が今回でした。

プロトアウトスタジオとしては異質な取り組み

プロトアウトスタジオでは、現場の課題を持っている人がデジタルを活用して自分で課題を解決できるデジタルプロトタイプを作成してもらいます。
色々なツールに触れて手段は関係なく、自分で適切なツールを調べて選択して進んでいけるように鍛えています。

非エンジニアが自分で作る
プロトアウトスタジオの取り組みが先日NHKで紹介されました。

そう考えると、miiboを使った講座って手段を縛っているので普段のやり方とは真逆のような感じですよね。

僕がよくプログラミング学習の文脈をディスっているのと一緒です。


ではなぜ実施したか?

思想があっている
これに尽きるかなと思っています。

miiboの代表の功刀さんと何か一緒にやれないかなと話をし、miibo講座の案が出たときに

「miiboにとってDifyなども講座の中で扱って良いか?」と聞いてみたところ、

使えるものを使って課題が解決できれば良いのでmiibo以外ももちろんOKです。」と快諾してくれました。

これはSaaSベンダーでありながら寛容ですよね。この姿勢に感動したのを覚えています。

功刀さん自身も自分でハッカソンに出て開発したりとモノづくりをしている人だからだと思います。

プロトアウトスタジオと向かっている方向が一緒で、miiboを題材にしつつもプロトアウトスタジオでの講座として実施できたと思っています。

実際の様子

実際にどんな感じだったのかを簡単に紹介します。

カリキュラム

授業は平日夜にオンライン実施で関東圏以外の方も参加してくれました。

目指すアウトプットイメージとしては、"身の回りの課題をもとに企画を立てて実装し、PDCAサイクルを回す"といったところです。

毎回アイデアワークもありつつ実装面のインプットも両輪で進めていきます。

授業の様子、オンライン授業

授業だけでなく宿題を通して実際に作っていきます。

毎週の宿題は任意ですが、最終発表では作った何かを発表してもらうので授業以外にも自分で手を動かすことは必要です。

ストレッチ目標まで行けた人には終了認定証が付与されます。

とりあえず受講するだけの受講証明書とチャレンジしたい人向けの修了証認定

宿題をやってくれた方のアウトプットは次の週の授業で疑問に答えつつ、ピックアップしてフィードバックをしていきます。

宿題実施して困ったことなどをフィードバックして答えていく

その他雰囲気など

SNSに投稿しつつ記録していたのでまとめを見てもらうのが早い気もしますが、授業外でも非同期でコミュニケーションをとりながら進めていきました。

Discordでの非同期質問対応

作った会話型AIを周囲の方に実際に使ってもらい、フィードバックを貰ってみましょうといった宿題も出ましたが、ストレッチな目標を持って進めている方は各自果敢にチャレンジしていました。

あと授業外で有志で集まって宿題をやるもくもく会も実施しました。

受講した方の体験記

こちらの記事の方がリアルな感想だと思います。

よくまとまっている… ありがたや。

1ヶ月での成果 - 成果発表の様子

そんな感じで受講生の方々の1ヶ月での成果の一部をピックしておきます。
1ヶ月といえど、正味3回の授業でここまで実行しているのは本当に素晴らしいです。

1. 受診を迷ったときに相談するAIチャットボット 

リンクが見当たらなくスクショのみですが、病院の受診に迷ったときに相談するチャットボットです。お医者さんが自ら作っています。

(リンク見つけたら後で貼ろう。)

最終発表はこのような感じで画面シェアしつつプレゼン資料作る人は作りつつ発表していきました。

2. はなせんたろう

先ほどのまとめ記事に結構載っていますが、アレルギー性鼻炎について色々相談できるツールです。耳鼻咽喉科のお医者さんが作成

miiboのステート機能を使ってユーザーを覚えてくれてより便利なサポートができるようになっていてすごい。

個別最適化がしやすいのがmiiboの良いところです。

3. 公的社会保障制度を自動案内する会話型AIボット

国などの社会保障制度がたくさんあり、一般人が自分に合った保証制度をうまく検索できないといったところから案内してくれるAIボットを福祉業界の方が作成しました。

プロトアウトスタジオのDEMO DAYでも発表してくれて録画が公開されてますので、こちらを見てもらえると雰囲気が分かると思います。

https://www.youtube.com/live/DkfU0T8RdAs?si=0dReKsd-V295U4rD&t=2291
リアルタイムデモはヒヤヒヤしました笑 デモあるある。

4. MRバディ みなこふ

飲食業界で働かれている"みなこふさん"。競合調査などで他の企業のお店にご飯を食べにいったりするマーケットリサーチ(=MR)での情報共有や蓄積を効率化したいといった内容でした。(MRって僕はMixed Realityからと思ったので業界によって全然違いますね。)

マーケットリサーチが現状データ蓄積があまりできてないとのこと

こちらも、プロトアウトスタジオのDEMO DAYでも発表してくれて録画が公開されてますので、こちらを見てもらえると雰囲気が分かると思います。

https://www.youtube.com/live/DkfU0T8RdAs?t=2615s

コミュニティもスタート

作るだけではなく、"作ったものを周囲に使ってもらいフィードバックを貰ってPDCAサイクルを回す"。未経験から一ヶ月弱でここまでやり切って本当にすごい熱量の受講生たちでした。

この熱量をもっと広げていくべく、最後まで走り抜けた受講生たちと(関東県で集まれる人で)打ち上げ的に飲み会も実施しました。

授業中にお互いに刺激になっていた的な振り返りの会話も良かったですね。

授業自体は2024年9月末に終わり翌月の10月末に集まりましたが、この一ヶ月でも技術の移り変わりが激しく、飲みつつの情報交換がすごく価値高かったと感じています。

教科書に価値は無くなっていく時代だと思うので、実際に実行すること、こうやって人から学ぶこと、そういった人が集まってアウトプットを出し合う場を設計するのが大事だと思っています。

今後もmiibo講座やっていきましょうという会話は出ていますので、今回参加できなかった方はぜひ動向をウォッチ(僕のXをフォローミー)しておいていただけると幸いです。

それでは!


FYI: 最後は受講した方々の感想などを載せておきます。

- 生成AI自体に触れたことがなかったので、驚きと感動の連続でした。自分でもこんなに簡単に実装できるんだという成功体験ができたことが、本当に嬉しかったです。

- プロセスのイメージがあった。仕事で理解していたことが実際に手を動かしてみてもそこまで大きく違わなかった。が、アドバンス的なところではややつまづきはじめてしまったので、こういうところが手を動かしながら学ぶことの意義カナとも思った。手を動かすことの重要さ。つくると楽しい。つくると誰かにいいたくなる。つくるとつくりたくなる。という感じが生まれてきています。

DAY1(初回)のアンケートより

- 仕事でmiibo活用してAIチャット作っているのですが、周りにAIのこと興味ある人がいなくて誰にも相談できずに、1人でやっていたので、正直とても孤独だったので(笑)興味関心がある人たちとの学びの共有タイムがとても充実しました!

- もうちょっと時間が欲しい!!!とすごく思いました。予習コーナーとかあれば予習しておくのですが…!

- Makeを活用しながらLINE BotとmiiboをGoogle Spreadsheetに連携できそうな未来がうっすら見えてきてワクワクしています。「理解しようと追いつかなくなる」というのは肝に銘じたくて、どうしてもコードの意味とか紐解きたくなるけど、それはAI(有識者)に聞けばいいやくらいで、とにかく手を動かしたいと思いました。

DAY2アンケートより

- AIやmiibo、LINE Botの使い方はもちろんなんですが、授業内での人間的な学び(コラム的なやつ)がすごくプラスだなと思っています。

- 完璧じゃなくても出す!ということに重きを置き、宿題という形で強制的に向き合わないといけない時間を作ってくださったので、少しずつではありますが成長できているなという実感があります。

DAY3アンケートより

- 自分で仮説を立てて、触って実装して、作動結果から検証して、また改善、というサイクルを文系人間でも回せたことが純粋に楽しかったです!参加者の皆さんもいい人ばかりで雰囲気もとてもよく火曜日が楽しみでした。

- 受講開始当初を振り返ってみれば、明らかにリテラシーやスキルは上がっていると思うので、おおよそ到達地点には辿り着けた感覚がある一方で、まだまだ自分で解決できない、組み合わせられない部分もある

- 「フィードバックをもらえる人になろう」が学びでした。人となりとしても意識すべきだと思うのですが、まずは発信することが大事で、自分らの発信がなければFBされることがない、と思いました。自分の迷いや発生した問題、完成したものも含めて、どんどん発信していきたいです。

最終アンケートより
学んだことをこう活かすぞ宣言


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