《シミックの隆盛》(スタンダード)
「テーロス還魂記」を初めて剥いたとき、《鎖を解かれしもの、ポルクラノス》が2枚も出るという嫌がらせ(?)を食らいまして……。
コイツをどうにか生かせないか? しかも4枚フル投入で。
と考えた結果こうなりました。
(同じコンセプトの人はいるみたいですがかなりリストが違ったので)
〈デッキリスト〉
土地 25
2 島
5 森
4 神秘の神殿
2 疾病の神殿
4 繁殖池
3 草むした墓
4 寓話の小道
1 カーンの拠点
クリーチャー 22
3 動かすフェアリー/命の吹き込み
4 金のガチョウ
2 大食のハイドラ
3 進化の賢者
2 はびこる精霊
4 発現する浅瀬
4 鎖を解かれしもの、ポルクラノス
呪文 13
4 新生化
3 魔女のかまど
2 ゴルガリの女王、ヴラスカ
4 シミックの隆盛
〈戦略〉
(TCGプレイヤーなら一度はやりたい特殊勝利)
《鎖を解かれしもの、ポルクラノス》を通常プレイと脱出で合計18個!あと2個で勝ち!以上。
バリバリの直球デッキな上にオールインなので他に殴る以外することがないです。むしろ殴る方が早いな? これ。
《鎖を解かれしもの、ポルクラノス》は伝説のクリーチャーなので出し直すか《新生化》か脱出するかで置き換えちゃって大丈夫です。むしろ仕事(=格闘)が済んだら死んでくれてOK。
カードアドバンテージはロスしますけどね。
伝説であることに意味があるのは、かのケシス・コンボの《モックス・アンバー》や《迷い子、フブルスプ》と同じ考えですね。
(アロサウルス乗りとグリセルブランドが親友)
《新生化》はサーチができる上追加で1つ+1/+1カウンターが乗るのでこのデッキにはうってつけです。
マナ加速やトークン生成とさまざまな用途がある《金のガチョウ》、+1/+1カウンター2倍でウハウハな《大食のハイドラ》以外は《新生化》のエサにするので3マナで決まりです。
採用基準は+1/+1カウンターが関わるか、アドバンテージが取れるか。
増殖ほどこのデッキに向いている能力はないと思います。
《命の吹き込み》の+1/+1カウンターの置き場所は食物トークンか、《魔女のかまど》に。《動かすフェアリー》側はあくまでも3マナ域の保険です。
そして出し得の《発現する浅瀬》。
(「基本セット2020」で一番強いカードだと思ってます)
《魔女のかまど》《ゴルガリの女王、ヴラスカ》は格闘して弱体化した《鎖を解かれしもの、ポルクラノス》を処分するついでにアドバンテージが取れるので相性バツグンです。
(今まで一体何匹の猫がくべられたのか)
あとはかなりオーバーキル気味ですが、《カーンの拠点》も相性がいいので採用。割とマナ基板がしっかりしているのでもうちょっと土地減らしてもいいかもしれません。
〈改善案〉
このデッキにおいて相性が良さそうに見える、現環境最強とも呼び声の高い《ハイドロイド混成体》ですが、確かにこのデッキに入れても強いでしょう。
ただ個人的にはどうも足を引っ張っているような気がして採用には至りませんでした。《大食のハイドラ》の2倍モードのほうが《シミックの隆盛》には圧倒的に貢献しますからね。
サイドボードには採用してもいいかもしません。ただコンセプトが狂う原因なので過剰な採用は厳禁です。スゥルタイ・ランプでいいは禁句。
《世界を揺るがす者、ニッサ》は大いに採用の余地ありです。
マナ基板が安定する上、攻防ともにデッキコンセプトにマッチした能力なのですが、5マナとちょっと重たく非常に悩ましいところです。
(君なんか写真と違わない?)
《動かすフェアリー/命の吹き込み》《はびこる精霊》に関しては色がかなり厳しいため妥協している部分ではあります。
マナレシオやコンセプトを考えると《納骨堂のトロール》《苦悶の権化》《誓いを立てた騎士》《ギャレンブリグの領主、ヨルヴォ》あたりを入れたいところではありますが……(特に《苦悶の権化》は上手く噛み合えば最高)。
〈余談〉
スタンダードでヘンテコなデッキってなかなか難しいですよね。
しかもこのデッキ、「テーロス還魂記」でクリーチャー・エンチャントが多数追加されたため《シミックの隆盛》を割られる危険性が増しておもいっきり逆風という。
カードプールの狭さ故の競技性の高い環境ではありますが、あえてこういうデッキで気持ちよくなったり分からん殺しをするのも面白いのではないでしょうか?
(デデンデデンデデン わおーん 50G)
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