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DAY1-① 骨折日記 転倒〜救急車

転んで右足の脛骨(太い骨)と腓骨(細い骨)を骨折してしまいました
足の骨折は初めてだった(以前に腕の骨折は有り)ので、同じような経験をされた方々の骨折ブログを読み参考にさせてもらっていました
そこで私も記録に残しておこうかなと思い、このブログを始めることにしました

私が暮らすノルウェーの首都オスロの冬は、気温はいつも氷点下(今年は-25度まで下がった)だし、雪は結構積もるし、日照時間は9:00-15:00の6時間くらいでとても短い
でも私はそんな寒くて暗い冬が好きだ
が、大嫌いなものが出来た!それは氷!憎き氷!
昼間に太陽が出て地面の雪が少し溶け、夕方に氷点下になるとまた凍り、ツルツルの氷の地面が完成する

今から1ヶ月前、2月17日、土曜日
この日も地面は雪と氷で覆われていた
夕方、スーパーマーケットへ買い物に出掛けた帰り道、アパートメントまでほんの1mの距離、あと少しで家に着いてのんびり寛ぐはずだったのに…
家の前に着いて油断したこと、鞄から鍵を出そうとして余所見したこと、出入り口前がほんの少し坂道だったこと、とにかくツルツルだったこと、それらが重なって私は滑って転んでしまった
右足が内側に曲がりボキッッと恐ろしい音を立てた(骨の折れる音を初めて聞いた…)
途端に激痛が走り、私は倒れ込んだ
しばらくしてどうにか上半身を起こすが、動けない、立てない
もうこれは完全に折れたなと思ったので、鞄から携帯電話を取り出し、ちょうど出掛けたところだった夫へ電話して「戻って来て欲しい」と頼んだ
ああ、携帯を持っていて本当に良かった!
夫が戻って来るまで、私はただ冷たい氷の上に座って待っていることしか出来なかった
そんな私を見て通りすがりの人が声をかけてくれたけど、ノルウェー語がわからない私は「大丈夫です、ありがとう」と言うしかない
するとアパートのご近所さんがまた私に「大丈夫か?」と声をかけてきた
「…大丈夫です」私に言えることはそれだけ
でもその方は私に近付いて来て、なんやかんや助けようとしてくれた
彼は「救急車を呼ぼうか?」と言ってくれたけど、私は骨折くらいで救急車を呼ぶなんて申し訳ないと思い「タクシーで病院へ行きます」と答えた
そのまま彼は帰らず私と一緒に夫を待ってくれて、そうこうしているうちに夫が帰宅
私を後ろから支え引っ張り上げて立たせようとしてくれたけど、私の折れた足は悲鳴を上げ無理だった
結局、夫が電話して救急車を呼んでくれた

ほどなくして、救急車が到着
私が最初に救急救命士に言った言葉は「ごめんなさい」
「ごめんなさいだって?」救命士の方は笑っていた
私の足が痛みで動かせないことがわかると、救命士は私の腕にモルヒネを打ってから担架に乗せ救急車の中へ
夫も同乗させてもらい、私は人生で初めて救急車のお世話になり救急病院へと運ばれたのだった


DAY1-②へ続く


ありがとうございます!