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英語と日本語ー恋愛観と結婚観の違い

こんにちは。今週は結婚記念日だったのですが、おかげさまで今年も仲良くディナーを食べにいくことができました。今日の写真はフロリダのホテルからの夜景。

さて、今日は久しぶりに英語と日本語の違いについて。結婚記念日があった事もあり少し過去を振り返って思い出した事を書いていこうと思います。

付き合った当初、よく「大切にしてね」と彼に言っていました。それを英語で言うとどうなるかなって考えてみたところ、思いつくのは以下の表現でしたが、正直どれもピンっと来ませんでした。

Treat me right (well)
Take care of me well
Be nice to me
Make me happy

上の2つは、物とか老人や子供に対してだと使う表現ですが、ニュアンスが微妙に違います。3番目は例えば酷い事された時に「優しくしてよ」と言う意味で使います。4番目は余り使われない表現で例えば何かをしてくれたら「It makes me happy」とは言いますが「幸せにしてね」という日本語の意味では使う女性はいないと思います。

上記のように思い浮かんだ表現はイマイチで、ただ単純に彼氏が彼女に対して「大事にするよ」や「大切にしてね」という表現が英語には無いような気がしました。

そこでカナダ人の彼に聞いたところ、「そんな事言ってくる女はいないし、そんなこと言う男もいない」とのこと。これが一般論なのか彼の持論なのかは定かではありませんが、長年住んでいても色々な映画や小説を見ても一度もそれらしい表現を見聞きした事がないので、やはり「そんな表現はない」のだと思います。

この事から自分なりに解釈したのは、英語圏の女性はレディーファースト文化で育っているので、男性に対して「大切にされるのは当たり前」のことだと思っていて、そんな事お願いするまでもないのかなっと。

同じように、男性は「愛する人を大事にするのは当たり前」だから、そんな事はいちいち言葉にしないのではないかなと思いました。同じようにプロポーズの際に日本のドラマでは「幸せにするよ」という言葉が使われたりしますが、この表現も英語では使われません。きっと「幸せにするのは当たり前」という考えなのだと思います。

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アジアと欧米の恋愛観の違いの他の例は経済観念にもあると思います。例えば、アジア人女性の結婚相手に求める条件として上位に「経済力」と出てくる事や結婚したら「養ってもらいたい」という発想はアジア圏の社会進出する気がない女性の発想という感じがします。

欧米の女性は思っていたとしても口に出して「お金」を第一条件にするとか「養って欲しい」とは言わないと思います。ただ、お金持ちの男性に気に入られようと容姿を磨くという方法をとる女性は結構います。ハイスペックの男性を獲得するのには、自分がそれに値する女性でなければいけないという考えで、その為の努力は必死でする女性が多い印象です。

結婚する前に自分が外国人としてカナダでちゃんとした仕事に就けるのか不安で、王子に一度だけお金について聞いた事がありました。それは単純に直訳ですが、[Are you going to take care of me? Will you be responsibile financially?] みたいな聞き方だったと思います。

今これを見ると引いちゃうので私の感覚も変わったのだと自覚しますが、冷静に英語の頭で聞くと、そんな事確認してくる女性は怖いなって思います。結婚したいと思ってたとしても、そんな事言われたら結婚する気がなくなるかもしれません。

英語で家族を養うというのはfinancial supportという言葉で表現しますが、当時はそこまで英語力もなかったので、今よりもキツい言い方になっていました。ただ、彼は日本人の英語に慣れている人だったので、そういった文化の違いも理解した上で聞いてくれたのだと思います。

ちなみに、その質問に対しての彼の答えは、[I cannot guarantee anything as I'm unemployed now]で「今は無職だから何も保証できない」というものでした。質問も質問ですが回答も回答です(苦笑)こんな状態で結婚を決めた2人なので、ある意味今も続いているのは奇跡かもしれません。

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もう1つカナダに来てから感じた恋愛観の違いは距離感です。こういうご時世になってしまったので今は当てはまらない事ですが、カナダ人のカップルはとにかく頻繁に会うと感じました。カナダ人のカップルは基本的に残業が少ないというのもあって、会える時はなるべく会うという姿勢です。

一方、日本人の社会人カップルの場合、休みの日だけ会うのが基本です。月から金の仕事のカップルは大体金曜の夜から週末にかけて会って、平日には会う事はないというのが私の印象です。

カナダ人の友達が気になる子がいるという話になった時、「Where does she live?」と聞いて「White Rock」という1時間以上かかる町の名前を言ったところ5人いた友達全員が「Oh, that's too bad. It won't work.」と言いました。

つまり、家が1時間以上も離れている子とは恋愛関係は成り立たないと話していたのです。最初はよく意味が分からなかったのですが、どうやら会える時になるべく会うというのを前提に考えると、家が遠い子とは付き合っても上手くいかないという結論を付き合う前から出していました。

これにはちょっと驚いて一応確認の為に家が遠いと恋愛対象外になるのかと聞いたところ、「無理なく付き合える相手じゃないと長続きしないでしょ」と言われて納得せざるを得ませんでした。合理的というか何というか、恋愛対象を家の距離で決めるというのは日本との違いだなと思いました。

それに関連して移民コンサルタントとして転任や移住を担当していて感じるのが、日本の「単身赴任」と言う文化がいかに特殊であるかという事。子供の学校の関係や色々な事があって、母親と子供は日本に残るというケースを数多く見て来ました。ただ、世界中の人をサポートしている中で、家族が離れ離れに暮らすという選択をするのは私が知る限り日本人だけです。

英語が母国語の国の家族は言語の壁がないので移住はもちろん一緒にします。日本と同じように言語の壁がある国の人の場合でも、家族は一緒にいるのが当たり前という考えのもとで一緒にカナダに移住してくるベースで申請します。

この事から、日本人は恋愛でも結婚でも余り距離感を気にしていないのかなと感じました。それは物理的な距離感もそうですし、身体的な距離感(ハグやキスなど肌が触れ合う近さ)も含まれている気がします。

そんな風に国によって文化や感覚が異なるので、恋愛対象や距離感や期待度みたいなものも違うんのだなっというのを改めて思いました。国際結婚をする方もいるかと思いますが、その場合は文化の違いや恋愛観の違いは少し頭に入れた上で愛を育むのが良いのかなっと思います。

カナダ人との国際結婚を考えている方は、ホームページの個人移民フォームを送信ください。1週間以内に無料査定をした後、コンサルのご案内をさせて頂きます。

という訳で、今日の一言はこちら↓

“Missing someone is a part of loving them. If you’re never apart, you’ll never really know how strong your love is.” by Unknown

*今日の1曲:All of Me by John Legend                アメリカの芸能界でこの2人ほど愛を感じる大物カップルはいません



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