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カナダの永住権申請の状況

こんにちは。写真はゴルフ場にあったカナダの国旗。日本にいても余り国旗を見かけることは無かったきがしますが、カナダは至る所に国旗があるので愛国心が強いと感じます。

さて、今回は本業である移民コンサルタントとして、カナダの最近の移民受け入れ状況を書いていこうと思います。この記事がどこかの誰かのヒントになりますように。。。

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難民受け入れの影響

難民と聞いても日本の方にはイメージしにくいかもしれませんが、カナダで移民法を生業としている私には切っても切り離せない言葉になっています。

https://onepacificimmigration.com

カナダは移民大国なのですが、その中で難民の受け入れも積極にしている国の1つです。混合している人も多いので一応説明しておくと、移民は永住権を申請して承認された外国人。一方で難民は国の情勢により避難せざるを得なくなった逃亡した外国人です。

去年の秋頃からアフガニスタンからの受け入れが開始され、各種申請の査定時間がかなり長引くということが生じていました。そして、昨今の不安定な世界情勢でウクライナからも積極的に難民を受け入れる始めています。

私個人は大学で移民法を学んでいた際に「難民」は余りにも自分の世界とは遠すぎて扱ってはいけないと思ったので、15年のキャリアの中でも取り扱ったことはありません。

ですが、移民コンサルタント仲間は今実際に沢山の難民案件を扱っていて、コンサルタント同士のスレッドで連日意見交換がされています。ニュースで見ていても現実味がないですが、こんな風に実際に難民受け入れのサポートをしている人が周りにいると現実として起きていることと思う毎日です。

そんな訳で、難民受け入れは暫く最優先事項になりそうなので、申請にかかる時間も当面は長引くと予測されます。

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永住権の申請状況

上記のように永住権申請のプロセスにかかる時間は通常時よりもかかっています。エクスプレス・エントリーという連邦政府のプログラムは通常では半年で査定されるので、名前にも「エクスプレス」と付いています。が、このプログラムも一部は中止していて、7ヶ月から2年ほど査定にかかるとされています。

先日、これを問題視した政府から打開策の発表がありました。

先ずは永住権申請をした人に対して、査定を待っている間は就労ビザの延長を2024年まで可能にすると発表しました。また、査定にかかる時間も通常時レベルに戻せるように尽力するということで、かなりの求人がされていると思われます。

そして、留学生が卒業後に取得できる就労ビザについても、今年中に失効してしまう場合は更に2年間の延長が可能になるとしました。

また、カナダ人や永住権申請者がパートナーや配偶者をサポートするスポンサーシップ申請についても、国外にいる場合でも就労ビザの取得が可能となりました。

通常は国内にいる場合にのみ査定を待機している間に就労ビザが発行されるのですが、これにより国外申請をして就労ビザが取得できたらカナダに渡航するというのが可能になります。スポンサーシップ申請も通常は1年で査定されますが、それ以上かかる状況になっているので、それに対する配慮かと思います。

弊社のHPに1ヶ月に2回、移民関連情報のブログを更新しています。ご興味ある方は是非そちらからも情報をチェックしてみてください。

https://onepacificimmigration.com/information/

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これからどうなる?

エクスプレス・エントリーのプログラムで一部が休止していると上述しましたが、今年の7月以降に再開される予定です。もちろん、世界情勢により変更してしまう可能性はありますが、カナダは引き続き移民受け入れも積極的に行っていくことは今年初めにも発表しています。

州政府のプログラムも随時変更していて、今年に入ってから追加されたプログラムもあります。カナダは世界で2番目に国土が広い国ですから、移住すると言っても何処にするかによってライフスタイルもかなり異なります。

これから移住を考えている方は「カナダ移住セミナー」の録画版を下記から購入可能ですので御検討ください。2時間越えの充実した内容になっていますので、移住に必要なことをイメージしていただけると思います。

https://sekaiju-school.com/canada_01/

今回は本業がらみの情報で宣伝も入りましたが、18年以上住んでいてもカナダは本当に魅力的な国だと思いますので、是非今後の参考になればと思っています。という訳で、今日の一言はこちら↓

“Remember, remember always, that all of us, and you and I especially, are descended from immigrants and revolutionists.” by Franklin D. Roosevelt

*今日の1曲:"Honest" Justin Bieber ft. Don Toilver              1番有名で影響力があるカナダの歌手といえば彼かもしれません。そんなジャスティンの新曲。


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