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ゆっくり確実に勝つ方法

こんにちは。今日の写真は10年前に撮った可愛い子犬の写真。この子も今や立派なおじさん犬になっているのでしょうね。

今日は「あれから10年」というお題から選んで書いてみようと思います。おそらく東北の震災から10年と言う事のテーマなのだったと思いますが、私なりにカナダで暮らして来た10年を振り返ろうと思います。

昨年はちょうど10年という大きな区切りを感じながら独立した過程を今回を含めて少しずつ綴っていく事で、誰かが夢を追いかけるヒントになればと思っています。

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10年前の私

10年前、私はカナダ政府公認の移民コンサルタントの資格を取得すべくフルタイムの仕事をしながら勉強をしていました。

あの頃は仕事も忙しくて残業をした後で1人会社に残り、ミーティングルームにこもって毎晩のように勉強をしてから帰宅していました。自宅では集中できないのでそうしていました。

思えば、中学受験よりも大学受験よりも遥かに真面目にしっかり勉強していたと思います。何故なら、この試験をパスして資格取得することが私の夢の第一歩になることを知っていたから

当時の会社は待遇も良くて安定もしていましたし、移民した日本人としてはそこに勤めているだけで立派と思われるような会社でした。だから周りの人は「もう十分良い仕事してるじゃん」とか「何でそんなに更に自分を追い込むような事をするんだ」という人もいました。

そんな言葉をもらうたびに心の中で思っていたのは、「私が目指すものはここにはないんだ」という事。私は当時から独立して誰かをサポートする仕事をしていきたいと思っていたので、どんな良い会社の中にも自分の居場所はありませんでした。

将来の糧になると信じて与えられた仕事は精一杯こなしていましたし、自分が頑張れば頑張るほど仕事量は増えていって忙殺される日々でした。だからこそ、良い環境にいたはずなのに枯渇していたのです。

その渇きを潤す唯一の方法は先を見据えて頑張ること。英語習得も含めて当時既に「努力は裏切らない」と言う事を経験できていたので、頑張る事や努力する事は厭いませんでした。

この信じる力こそが何かを継続できる秘訣だと思います。一般的に言われる「信じるものは救われる」じゃないですが、きっと結果がついてくると信じられなかったら誰も頑張れないと思うんです。

アスリートだって試合で結果が出せると信じて日々鍛えています。当時、ちょうどプロのアスリートと友達になる機会があったので、私もそんな気持ちで毎日鍛錬していました。

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10年経って思うこと

誰でも余りにも今の自分とかけ離れた大きな目標を掲げてしまうと何から始めて分からないと思います。

私はカナダに来た時から独立起業したいという夢を掲げていましたが、10年前の私には果てし無い夢のように思えていました。まずは何から始めるべきかということを考えて、日々の英語の勉強は欠かしませんでした。

海外に住みだしてカナダ人の旦那様がいると英語の勉強って殆どの人がしなくなります。そして、恐ろしいことに英語力はある程度のところまで行くと何年海外に住んでいても伸びません。

「え、そうなの?」と思うかもしれませんが、ある程度の英語で暮らして行くには十分だし、家族は間違った英語を話しても理解してくれます。そういう環境では英語力って伸びなくなります。

そんな状態で日本人の友達とばかり話したり、ネットで日本の動画ばかり見ていたらはっきり言って日本にいるのと変わりません。私の義母も50年近くカナダにいますが英語はほとんど話せません

でも、私は夢を叶えるためには先ず大学に入学して、国家試験をパスできる英語力を維持しなければいけませんでした。その為の努力はできる限りしていたと思いますし、彼にも協力してもらって英語に間違いがある場合は都度指摘してもらうようにしました。

その上でビジネスライティングの学校へ通ったり、クライアントにアドバイスができるよう税法や社労士的な資格も取得しておきました。これらの事は1年単位で勉強していったので達成するには何年もかかりました。

もしかしたら、もっと効率良い方法もあったのかもしれませんし、そんなスキルは無くても独立はできたと思います。でも、私は10年かかりました。はい、かなり長い道のりでした。。。

周りには同じ時期に資格を取得して直ぐに起業したコンサルタントもいたので焦る気持ちはありました。それでも、私はうさぎと亀の亀のように一歩一歩遅くても確実に進んで行く方を選びました。

自分が選んで来た道は間違いではなかったと思えたのは独立した時。なぜなら「きっと大丈夫」と思えたので怖くなかったからです。これだけやって来たのだからという自信がありました。

それでもコロナの状況もありましたし、無名の私が1人で大企業や弁護士と戦えるのか不安な気持ちはありました。でも、やっぱり私の感覚は当たっていたようでお陰様で沢山の方をサポートさせて頂く機会を得て忙しくしています。これも10年分のネットワーキングの賜物です。

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10年先のわたし

実はカナダに来てからずっと未来日記のようなものを書いています。日記というか1年ごとに何をしていたいかのプランですね。

もちろん毎日見返すものではないのですが、時々見ては現実に起こったことに書き換えたり、数年前の自分が予想していた事を確認して軌道修正をする時もあります。

そこには既に10年後の自分が何をしているかも書いてあります。でも、それよりも大事なのは1年ごとの具体的なプランだと思っています。その1つでも達成できなかったら10年後のプランは達成できないので。

プランは達成することが目標というよりは、具体的なこうなっていたいという自分像をイメージするツールとして活用しています。文字にして書き留めておくことで誰かに宣言をしたような気分になりますし、数字も含めた目標を書くことで意欲が湧きます。

誰にでも効果があるのかは分かりませんが、なりたい自分やどういう事がしていたいかという希望を書いておくのは大切だと思います。というわけで、今日の一言はこちら↓

"A lot of good love (things) can happen in ten years." by im Carrey

#それぞれの10年

*今日の1曲:10 years by Misato Watanabe                あれから10年も、この先10年も・・・泣ける


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