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仕事を辞める前に考える事

こんにちは。9月も後半になって来るとゴルフシーズンの終わりを感じます。今日の写真はメキシコのゴルフ場。地形を生かした面白いコースでした。

さて、今日は間も無く退職をする事もありタイムリーな内容です。転職を8回してきた経験から「仕事を辞める前に考える事」について書いていきます。

カナダと日本で正社員・派遣・契約という雇用形態も全て経験しているので、私自身の経験談ではありますが誰かのヒントになればと思っています。

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先ず、雇用形態の違いに対して少し触れておきます。結論から言ってしまうと、キャリア形成においては雇用形態にこだわるのではなく職務内容にこだわった方が断然良いです。

一般的には、給与や福利厚生の面で正社員は良いとされていると思います。派遣や契約社員は契約期間が限られていて、双方の同意による更新が条件だという事から不安定だと言われています。

全ての雇用形態を経験し12年以上人事に携わった経験から、雇用形態は職の安定性とは余り関連性がないと思いました。雇用形態に関わらず会社の業績が悪化したり不景気になれば一斉解雇は免れません。

むしろ、派遣や契約社員は会社側からすると非常にコスパが良いとされます。最近はフリーランスも増えていますが、正社員よりも安く案件ごとに受注してくれる特技のある個人を雇うという利点を生かす会社は今後も増えていくと思います。

特にコロナの影響でリモートワークが定着していく会社もあると思うので、オフィスに出勤しないのであれば余計に正社員とそれ以外の差が曖昧になっていくだろうというのが私の予測です。

以上を踏まえた上で、退職前に考える事を話したいのですが、以前読んだコラムで5つの質問が挙げられたので参照していきます。

1:今の職場の状況を変えるため最善の努力をしたか?
2:次にしたい仕事の現実的な計画があるか?
3:もし今辞めて、次の仕事が暫く見つからなくとも生活に困らないか?
4:仕事を辞めるべき正当な理由があるか?
5:偏った意見を持っていない人に相談し、あなたが辞める事に賛成しているか?

1:職場状況を変えるための努力・・・これは上下関係が厳しかったり社員の立場が弱い日本では難しいですよね。

私は仕事量がどんどん増えていってキャパオーバーになった時にアシスタントが欲しいと嘆願しました。結局、追加雇用は無理と言われ、部内の仕事配分を変更してもらいました。

結果的には残業時間は減ったので良かったのですが、社風が合わないという根本的なものについては変わらず、その会社に長くいても自分がしたい事は出来るようにならないと分かったので退職しました。この経験で良かった事は本当の退職理由は仕事量ではなかったと気づけた事です。

2:次にしたい仕事の現実的な計画・・・次にしたい仕事や将来就きたい職業を具体的に持っている人は少ないかもしれません。

私はカナダに移住してから、移民コンサルタントの資格やその他の人事関連の資格などを割と早い時期から次々に取得しました。当時からなりたい職業があったので計画が立てやすかったです。

なりたい職業がない場合は、先ずは自分の特技を見つけてみてください。例えば、私の些細な特技は政府関連の書類を規律通りに作成する事。これって殆どの人が面倒に感じることのようですが、私は苦じゃないので特技だと気付きました。そこから移民コンサルタント・社労士的な資格を取得していきました。

小さいな事でも良いので、何か人より苦労しないで出来る事があれば、それが自分の特技です。そこから特技を活かせそうな資格や仕事を探すのもキャリア形成の1つの方法だと思います。

3:生活に困らないか・・・これは現実的な問題ですが、人によって必要な生活費は違うと思います。

転職先を決めずに退職する人や独立する場合は、この質問には明確に「〇ヶ月は大丈夫」と答えられるようにしておく必要があると思います。それを算出する為に、自分にとって最低限必要な毎月の支出を把握しておかなければいけません。

何かが嫌になって退職したいと考えるのに、退職した後にわざわざ更に嫌な状況に自分を追い込むのは良い退職理由になりません。退職したら今より良い状況になると信じられないようなら退職しない方が賢明かと思います。

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4:辞める正当な理由・・・前述した事に繋がっていますが、退職という選択を自信を持って正しいと思えなければいけないと思います。

私が転職を繰り返した理由は、端的にいうと今の職よりも自分が良いと思える環境が用意されている会社を見つけたからです。昔から帰属意識というのを持たないので、会社に属していても頻繁に求人はチェックしていました。

退職した方が良いという理由を自信を持って挙げられるという事は、それだけ今の状況と退職後の状況を比較検討し冷静に熟考したという証拠

「上司が合わない」「今の業務が嫌い」などは自分の中では正当な理由かもしれませんが、客観的に納得させられるような理由とまでは言えません。

先ずは、1の職場環境を変える努力をして、その結果を持って本当に退職した方が良いという自分なりの理由を見出すのが良いと思います。

5:偏った意見を持っていない人への相談と賛同されるか・・・家族や友人から偏った意見を取り除く方法として、例えば友人の話とした上で相談したらバイアスなしに率直な意見をくれるかもしれません。

バイアスとなってくるのは、相談者の性格や会社名や職種や業界などの要素。それを伏せて状況や条件だけで友人の話とする事で、率直な周りの意見が得られたりします。

私の場合、有名大手企業に勤めてきたので、転職・退職の話をする度に半数以上の人に「もったいない」と言われてきました。会社名だけで判断されてしまい事後報告であっても同じ事を言われてきました。ただ、そう言ってくる人は私の事を本当の意味で知らない人達でした。

私がどういう価値観で仕事を選んでいるか、キャリア構築をしているかを分かってくれている人は私の決断を支持してくれました。ここで大事なのは、多くの人に賛同されるよりも自分の事を分かってくれる人に賛同されるという事だと思います。

今回の私の退職という決断も、私の今までの経緯を知っている家族や友人からは「ようやくだね」という感想をもらいました。夢を掲げてからは15年、資格を取得してからは10年も経っているので当たり前かもしれません。

十分過ぎるほどの準備をして経験を培ってきたので、後は「お任せ下さい」という気持ちです。若い時に起業や独立している方もいますが、私のように時間をかけて夢を叶えるのも1つのキャリアの在り方だと思います。

今回の記事が、退職を考えている方や夢を叶えたいと思っている方のヒントになれば嬉しいです。という訳で、今日の一言はこちら↓

"Acceptance doesn't mean resignation; it means understanding that something is what it is and that there's got to be a way through it."  by Michael J. Fox

*今日の1曲:I'm so into you by SWV                  年齢がバレますが初めて買った洋楽アルバムCDはこちら。今聴いても好き。






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