星になったのかな。

ずいぶんと昔にクライアントだった方が亡くなった。
ずっと闘病生活のブログも書いていたので、状況は知っていたけど…いなくなってしまった、という現実を受け止めるには辛い。
とはいえ、もう何年も会っていないし、個人的に会ったりしたわけでもない。ただの営業とお客さん、といえばそう。

ただ、すごく人懐っこくて、フランクで、面白い人だったからいつも笑顔に囲まれてた。そんな人だったからぼやーんと突っ立ってる私も笑顔にしてもらったことは数えきれない。
まだ若くて、ミニスカートに素足で訪問したら、
「えーーーーーー、寒くないの!?」
と、急に足を触るような、そんな大胆さも持っている人だった。
そこのクライアントを卒業するとき、ちょうど彼女も異動のタイミングだった。最後の1年間、定期的なワークショップを開催するメンバーに選出されたので少しだけ個人的なことも話す機会があった。
お互い同年代で子なしだったので、妊活の話をしたりもした。

その後、彼女は二人の天使に恵まれた。
が、その間に乳がんにも襲われた。

妊活も、妊娠も、出産も、子育てもすべてSNSに綴ってくれていたので、ずっと一緒に過ごしている気分になってた。
東京に戻ったら、今度こそおうちに遊びに行かせてもらおう!なんて野望もあった。

でも、もうできないんだね。

お別れ会の案内が来ていたけど、東京に飛ぶことはできなかったからせめてものお別れをと弔電だけ出した。
ハイテクになった(URLをクリックすると、弔電やお花の手配がその場でできるというもの)システムにびっくりしたり、ありがたいと思ったり、ちょっと寂しかったり。

肺気胸になったりと併発した病気も多かったと聞いた。(本人が言うてたんだけど)
子どもたちや旦那さんのことは心配だろうけど、一旦はゆっくり休んでほしい。
自分のためだけに、自分のことを頑張ったね、と褒めまくってほしい。
私は、届くかどうかわからないけど、人生で最大級の賛辞を贈りたいと思う。
要らないかもしれないけど、贈りつけるから。

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