VANだった時代/昭和ファッション

　イラストエッセイ「僕の昭和スケッチ」65枚目

＜画/もりおゆう©　原画/水彩　サイズF5＞

1960年代のお洒落といえば、やはりまずアイビールックです。
そして、アイビーといえば、これはもう間違いなく日本ではVANでした。

典型的なVANスタイルといえば…
ボタンダウンのシャツに3つボタンのブレザー
コットンパンツ
履くのは革のスリッポンシューズ
というものでした。

けれど、中高生にとってシャツは親にねだって買ってもらえても、ブレザーなんて手に入る訳もありません。

コットンパンツはいいとしても、革のスリッポンをどうしたら買えるでしょう。


アイビーは元々アメリカの一流大学に通う裕福な家庭の子女達の間で始まったファッションで、日本でもやはりある程度豊な家庭の子ども達中心に流行ったものです。ですので、一般家庭の殆どの若者達にとってはちょっと敷居が高かった訳です。何しろ振り返ればついこの間まで食うにも困っていた時代ですから。

当時中学生だった僕も、勿論VANなんて買ってもらえませんでした。

…さて、
上の絵の学生は頑張ってスタジャンスタイル（これも典型的なアイビールックでした）をキメタのにどうやら彼女は来ないようですね😋

*アイビールック
1950年代にアメリカ東海岸にある名門私立大学の通称「アイビー・リーグ」の学生やOBの間で広まっていたファッション
*VAN
株式会社ヴァンヂャケット（VAN Jacket inc.）は、1960年代から1970年代にかけて一世を風靡した日本のアパレル企業。60年代には「アイビールック」などの流行を作り、メンズファッションとライフスタイルの文化を築いた（Wikipediaより抜粋）
*尚、今日は「絵の横道」をお届けする予定でしたが、都合により「僕の昭和スケッチ」に変更させて頂きました。

*この記事はnote公式マガジン「今日の注目記事」に選んで頂きました。

公式マガジンにも選んで頂きました。

＜全ての著作物は著作権によって守られています＞
（All works are protected by copyright.）